今日こそはと待っていても
やっぱり届かない
あなたからのメール

けっして
がっかりしたりはしない
楽しみが明日に延びただけ

こうやって
日々を重ねてゆけば
いつのまにか
心痛 ....
清流に身を沈め
両手を広げて目を閉じる

上流から押してくる
強い圧力に
決して負けない

循環する旅の途中の
冷たい流れが
この身体を貫くまで

美しい透明のものたちが
わた ....
胸の奥につないだ
遠い思い出の時間は
時折
甘美なひとときを
わたしの中に
もたらしてくれるけれど

つなぎめが
とても痛くて
ささえきれなくて

今にも
ぷつんとちぎれて
 ....
会社に行ったら
がむしゃらに
仕事をこなして

家に帰ったら
絶え間ない雑用を
次々に片付けて

外に出たら
ボランティアで
誰かのために汗を流して

それでも
時間が余りそ ....
何年かぶりに
虫歯がひどく痛む夜

でも
この感覚っていい感じって
生まれて初めて考える

ズキズキ歯痛に
全神経が集中するから

今夜は
久しぶりに
心の芯が痛まない
あなたの日常と
わたしの日常から
たった一日だけ切り取って
夢の世界で重ねましょう

それはもう
現実には存在しない
時間なのだから
何にも縛られることなく
二人のためだけに過ごしま ....
地球の自転に逆らって

飛び続けてみたら

いつかは

取り戻したい時間に

辿りつくことができるだろうか
愛している

伝えたかった

でも
そんな重たい言葉を
口にしたら

すべてが消えてしまいそう

どうしてもできなかった

想いは深く
心に残されたまま

ふと
気 ....
空から落ちてくる
やさしいものたちへ

こうしていると
鮮やかに蘇るのは、きっと

傘を忘れ
唇を噛んで
トボトボ歩いた幼い日

胸を弾ませ
両手をかざして
友と駆けた青春の日 ....
あの日から
わたしのからだは
透明なゼリーに
くるまれていて
それはずっと
あなたの温度を保っている

その感触は
やさしくて あたたかで ぷるるん

いつまでも
その中にいては ....
むかし

一年に一度しか逢えない
ひこぼしとおりひめは
可哀想だとおもった


いま

一年に一度必ず逢える
ひこぼしとおりひめを
うらやましいとおもう
あのころ
あなたの優しさに包まれて
ふたりで歩いた一本道

あなたが消えてから
ずっと近づく
勇気がなかった
この通り

寄り添った肩の
あたたかさ
出会ったことを
大切にしよ ....
ことばをください

わたしが一生
元気に生きていけるだけの
強い力をもった

あなたに二度とあえなくても
それを支えにずっと
笑顔でがんばれるような

スマートな優しさや
きれい ....
悲しみが生まれた頃は
見えないものなのです

それは
徐々に姿を現すのです

時間が経つにつれ
小さくなることはありません

同等の質量を維持したまま
心の真ん中に居座り続けます
 ....
あなたが遠くに
住んでいるから

ではなくて

あなたの心が
深い霧に包まれていて

そこに続く道を
見失ってしまったから
時空ポケットに落ち込んで
遠い幻に踊るピエロ

忘れられた虚ろな世界に
たった一人 何を追う
たった一人 誰を待つ

情けないのは重々承知
だっだら
そろそろ戻っておいで

いつ ....
自分の背中を
自分で押すっていうのは
かなり難しいことなんだけど
人間だけが
その方法を知っているんだ
寂しいとか
助けてとか
そんな弱音を
声に出しても
今夜はきっと大丈夫

騒がしい雨たちが
すべてを
掻き消してくれるから

だから
言ってはいけない言葉さえ
そっと
つぶや ....
あなたを愛することがなければ

たぶん一生知らずに済んだこと

   
    せつないという言葉の重さ
   
    罪を背負って生きていく苦悩
   
    夜ごと幻影に抱か ....
きれいに別れたりすると
あとで尾を引いて苦しいなんて
そんなこと
もっと早くに教えてよ

そうしたら
最後の夜
あんなに強がることなく
あの人の胸にすがって
どこまでもぶざまに泣いた ....
自分の心の強さは
人並み以上のものだと
ずっと過信していたこと

笑顔であなたを見送った後は
すべてを思い出にかえて
元気に生きていけるはずだと
強引に思いこんでいたこと

わたしと ....
生まれ変わったら何になる?
いつかそう聞いたのはあなたです

あなたが
パンダになるのなら
わたしも
必ずパンダになります

あたたかい陽だまりで
あなたに寄り添って
新しい命を育 ....
満天の星の下で
優雅に飛び交う蛍たち

手のひらに降りてきた光
そっと抱きしめる

静と動!
遠と近!
悠久と一瞬!

異質の小さな光たちは
それでも絶妙のコラボレーションで
 ....
症状は・・
 1.夜なのに眠れない
 2.胸が詰まったようで大きな息ができない
 3.頭がぼぉっとして考えがまとまらない
 4.甘いものしか欲しくない

いまだかつて経験したことのない症状 ....
ふたりの時間を物語にかえるには
それはあまりにも短かすぎたようです

わたしの心は宙ぶらりんのまま
見事なまでに冷徹なあなたと
愚かな自分を悲しく見つめる
もう一人のわたしから隠れて
壊 ....
わたしが指差したすばるを
あなたは見えないといった

わたしたちはずっと
違う世界を見ていたんだね

これからも ずっと
ここはどこなのか
どこへ行きたいのか
漂いたいのか
辿り着きたいのか
皆目見当がつかないまま

暗闇の圧力に悶えながら
手探りで求めるのは
だだひとりの人の温もり

深い闇の中に堕 ....
写真の中の
あなただけですね
まっすぐに
わたしを見てくれるのは

そんな優しい目で
じっと見つめられたら
なみだが出ます
シューズを履いて
髪を束ねて
顔を上げて
この道を走る

あのころと同じリズムで
あのころと同じ呼吸で

夢は叶えるためにあり
自分は何者にでもなれると
本気でそう信じていた

 ....
逢いたいと願えば
それも罪ですか

気がつけばいつも
いるはずのない
あなたを捜しています

現実を思い知るたび
ざっくりと割れた
心の谷間から
深紅の血が溢れます

あなたの ....
フォマルハウト(69)
タイトル カテゴリ Point 日付
誤算未詩・独白15*05/9/16 0:39
清流に自由詩10*05/8/22 22:46
つなぎめ自由詩15*05/8/21 22:54
独楽鼠自由詩8*05/8/3 21:03
歯痛未詩・独白8*05/7/27 23:40
空白の時間自由詩8*05/7/24 23:07
時空自由詩8*05/7/21 6:19
未詩・独白3*05/7/16 23:01
雨の中で自由詩5*05/7/11 23:01
透明の中で自由詩20*05/7/5 0:31
七夕自由詩10*05/7/2 10:24
曲がり角自由詩6*05/6/21 23:34
最初で最後のねがいごと未詩・独白9*05/6/20 23:27
悲しみの輪郭自由詩12*05/6/18 11:25
寂しいのは未詩・独白4*05/6/14 22:56
ピエロの寄り道自由詩4*05/6/14 0:31
勇気自由詩5*05/6/12 23:06
6月の雨自由詩10*05/6/11 22:58
吐露自由詩7*05/6/5 2:31
愚痴未詩・独白7*05/6/3 1:34
愚かなこと自由詩3*05/6/3 0:04
生まれ変わりの説未詩・独白11*05/6/1 2:04
星と蛍自由詩8*05/5/26 0:22
カルテ未詩・独白2*05/5/23 0:56
壊れたLP盤自由詩2*05/5/22 1:16
星降る夜に自由詩3*05/5/20 1:08
深夜の海に浮かぶ小舟自由詩1*05/5/20 0:07
止まった時間未詩・独白2*05/5/17 0:57
夢のかけら自由詩2*05/5/10 23:07
痛み未詩・独白4*05/5/9 22:43

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