夕べに萎れたアサガオみたい
溢れても溢れても涙が流れて
クチビルの端だけ針で縫われた嗤いが
後遺症の傷のようだったね
とうとう願いが、叶わなかったんだね
世界がくれたのは、キミの、心の、き裂 ....
窓のペンキが剥げかけた
白い木枠に
凍った雨粒がはねた

体を流れる時間の粒子は
凄い速さでキュルキュルはじけて
天の川に広がってしまう

目が覚めたら咲いている釣鐘草のように
一瞬 ....
AIは常に先回りをしてくれる
個人のありとあらゆる事がデータ化されていて
その日に必要な情報をすべて提示してくれるのだ
AIは今や人の脳の中にチップとして埋め込まれ第二の脳と呼ばれている
AI ....
社畜会社員
お互い人見知り
初日不安
店でそっと指を掴まれる
昆虫のケージで連れ帰る
ずっと後ろ姿で拒絶
毛に触れたらジャンプして吹っ飛んだ

ヒマワリの種即食い
ご飯で間合いを ....
こんにちは海の向こうの友達
あなたと手紙を交わした7日間のことを今
考えています

あなたの
妙に説教くさいところ
綺麗事ばかり言うところ
ロマンチックなところ
納得できないことばかり ....
いつだって手元が狂うと
落としてしまう

君の人生だったり
ぼくの・・

きれいに晴れた日も
水の足りない葉っぱには
残酷だ

ぼくの中にはない
誰かへの愛情も
身体の中には
 ....
文字が制限されてしまった
この世界では
一日のうちに
読める文字数が
決まっている

大好きな本も
一日でたった5行しか読めない

ひとつひとつの文字を
愛おしく
何度も何度も眺 ....
新しい年になったというのに
今もまた鋭いカギ爪で
あなたの無粋な投げかけを
引き裂かずにはいられない

ずっと割れたガラスの上で
銃の弾倉を描いている

6Bで真っ黒に塗ったところが
 ....
冬のひんやりした空気
日が短くなって
沈みかけの夕日のせいで
影の世界になった

冷たい電車のドアにもたれかかる
昨日夜遅くまで
頼まれた
裁定者のアバターを作っていたから
電車に酔 ....
茂丸のことが好きだった

人生は泡のようなものだと言ってくれたから
茂丸は私の友達だと思った。
茂丸の書く文章は狂気じみていて時々発作のように笑い転げる。
息子の夢野久作の文ととても似ている ....
シュトゥットガルトの朝はいつもコーヒーの匂いで目覚めた。

朝の気温低下で水蒸気でくもった窓からはブドウ畑の斜面が見え、大きな灰色の野ウサギが横切って行く。

ドイツのプレッツェルは日本のパン ....
この15年仕事しかしなかった
会社からスマホが禁止されてて
起きている時間は全て監視されてた
ちいさな理想郷が
何もかも崩れてきた年に
秋田に行った
初めて買ったスマホと一緒に
インスタ ....
絵が描けない

もう描きたくない

推しも好きじゃない

私以外皆他人

絵が描きたい

描きたくてもかけない

推しは尊いけど疲れる

励ましてくれて心配されて

あ ....
16時の色をした
朝だった
終わったと思ったら
始まった日
昨日と今日が違う日じゃないことに
関心が無かった

いい間違えた言葉を
消し続ける死後…しご…?
仕事をする
淀みなくな ....
海の記憶
星の記憶
ネットワーク
の記憶
高度に情報処理された電子
大気と排気と
死者はどこにいった

風がうたっている
もう頑張る必要ないよ
今日から私達要らない子

テスト ....
パウロはキリスト教信者を最も過激に弾圧する
ユダヤ教のファリサイ派でローマ市民という特権の持ち主だった。
突然キリストの霊験により盲目にされたあとは
転身キリスト教を世界宗教にすべくゼウスを信じ ....
母が亡くなってから4ヶ月
病気が分かってからの8ヶ月は母の死の不安と
重たい影のさす実家帰りと
フォロワーを減らさないためのSNSとの両立

昔叔父が急逝したときに
夫を亡くした叔母が
 ....
三ヶ月で200枚の絵を描く仕事、素人だがうっかり引き受けてしまう
馴染みのない画材は不安
初めの3枚は手探りで慎重に描いたがとても見られない
しばらくは早く適当に描いて上手く見える絵を描く感覚を ....
はむはむはむはむはむは……
はむはむはむはむはむはむはむはむ
はむっ

人間ぃがいのほにゅうるいと
意志の疎通をしたいいいいぃぃぃ

小刻みに揺れるおヒゲ

濡れた黒い実みたいなお目 ....
すまふおがうまれてからながいあいだ

わたしはすまふおといることをゆるされなかった

せかいぢゅうのにんげんがすまふおをとおして

つながったのに

わたしだけひとりでいるのがいいとお ....
去年の年末に
急に
母がご飯を食べられなくなった

入院して退院してご飯だけは食べられるようになった

みんなに迷惑をかけたくないからと自然に弱って死ぬのを決めた日に父にすき焼きを作っても ....
今までさ

生きるのしかだめでさ

人様に迷惑しかかけなかったのに

今は皆から憧れられて

私と同じ事を始めるひともなんかいて

全然嬉しくないんだ

全部の声にこたえられな ....
秋田の米はうまい(22)
タイトル カテゴリ Point 日付
優しい夏自由詩224/7/12 23:36
凍った雨自由詩424/5/25 20:37
日記散文(批評 ...023/10/15 21:57
ハム子自由詩323/9/25 23:51
海の向こうの友達へ自由詩423/7/4 23:57
それは変えられないアルゴリズム自由詩023/2/2 23:30
ある世界の文字自由詩023/1/7 1:06
善いことの撲滅自由詩323/1/2 0:06
仕事おさめ自由詩322/12/30 17:13
しげまるのこと。散文(批評 ...022/12/26 0:00
ドイツの思い出散文(批評 ...122/12/25 20:26
秋田の米はうまい自由詩7*22/12/25 15:35
絵が描けない自由詩022/12/20 21:45
今日のお仕事自由詩322/12/19 22:39
選ばれなかったこ自由詩222/12/19 1:16
愛と赦しの恐ろしさについて散文(批評 ...122/12/18 22:03
夢に出てこないで自由詩222/12/18 20:55
上達とは何だろう散文(批評 ...222/12/13 23:55
クズの欲望自由詩122/12/13 23:09
すまふおといっしょ自由詩122/12/11 23:53
死ぬ、のはなし自由詩622/12/11 18:47
なんでもないよ自由詩022/12/7 23:59

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