"華麗に終わるはずもない、そんな末路もしかたない人間だもの"

 靴を揃えて、
 
(やさしい歌よりも悲鳴が好まれるなら
かなしみになけ、朝告げ鳥を抱きしめ
盲いた ....
宵闇通りをお迎えにあがります
ブン、はブンであり吾輩ではない
ようやく木に将来が吊るされた

ふるびた
    かんざしが
         流木に刺され

朝陽を待ちながらさみしく影 ....
私の果樹園には
今にも倒れそうに
傾いだ梅の木がある

心が荒れて時化るときその木を思い出す
海から河へ河から海、海から流れる川と
言ったのは誰だったろうか、渡し守の唄か

心が時化て ....
眠れない夜にはねこを洗う 
静かにわめいてるドア越し
あけてはいけないと静止する
あけてみてみたいと開始する
それでは、有料、悠々、遊泳

幽霊、みたいではいられない
佇みながら座るため ....
抉り取られた枝、から
予告もなく傾いていく
網が からめとる とられない
誰かの手紙が捨てられて
落書きばかりにうんざり

ひさかたの果実にうつつをぬかす
転がる、ひかり、分散、なつのひ ....
暇つぶしによる暇つぶし 隔てられてようやくきづいた

しらないふりで溶けている彫像
忘れてしまった顔が、多過ぎる
ひとの顔がなくなり始めている

だれが喰ったのだ? いや逆にお前が喰われた ....


この夜にはふたつの月がある 手、埋葬、される
太陽が失われたときの名残り 耳に、注がれる、火



電車が駅に入ります ※漂泊しすぎにご注意ください

 ほら、無数の骨組み、 ....
(白壁につたう蔦を歌うから壊れたカメラうつらない右眼)

朝が来る鉄道路線よ、そろそろ別れのあいさつをしようか
町を囲む白壁を跨いで夜をさすらう巨人たちは去っていった
やがて町は空梅雨の笑い声 ....
虎がいます
胸の中に虎がいます
人喰い虎か、人良い虎か、人良い虎は寅さんかい

ほら、見なよ、あんな虎になりてぇんだ

けれどこいつは張り子の虎です
淋しがりやで強がりで
涙を飲み込み ....


いつか風のあきらめが訪れた
としても僕らが滅びたあとで

なにも伝わらないから頬をつたうのだ

アーガイル柄の床の軋み
 骨格があちらからこちら
  誰だってそうなんだろう
 ....
無口な口を縫いつけましょう
言葉は如何にも無粋ですから

帽子をかぶせた
 宇宙がかくれた
  はばたきながら
   地球は夕暮れた

だから、ね……

   蚊がうるさいよ
  ....
ちかちかとひのくれたみち
ちょうちんあんこうだとおもえば
ちかちかひかるネッカチーフをつけた
おじさんだった、おじさんはちょうちん
あんこうに似ていたからネッカチーフを
まいているのか、くら ....
防災倉庫が物憂げに佇んでいる
足元には雑草、お前はだれだ
晴れやかな青空が枠にちいさく

囚われた

お前はだれだ、苔むした
ブロック屏は四面四角だ
囚われた、とり忘れた箱

囚わ ....
バイオリンが弾いてみたかった

しらねぇよバカやろー、と犬に言われ
そりゃそうだわ、と泣いているからね
もう駄目なんだろうと始発とすれ違う

なんでもありませんよ、と千回繰り返してる
二 ....
揚げ過ぎたコロッケ食っとるんや

キャベツなんて高過ぎて買えんしな
なぁ、野菜くれんか、屑でええから
えッ、無理なんやろ、わかっとんや 

そんなもんやから
あのキャベツ畑に
行ったん ....
水面をうねり進むのは
中州と呼ばれているものだ
息継ぎもなく川を這う

その背で
菜花の黄が
もえている

微かにひかる

ガラス片
あれは
人の手から
逃れて
中州の鱗に ....
(Q.きりんはくびがだいたいどれくらい
のびるんですか?)

私は街の雑踏のなかのきりんを見たことがある
長い首で歩いているだけで、窓を覗いていると言われ
足下がおろそかになり、ひとにぶつ ....
慄け優しい昼の日差しに
女の帽子の湾曲の叫びを
手を差し延べるのは誰だ

静かに発酵していく発泡と発疹
すべては突き刺さったアイスピック
それはそうだとしてなんでもない

バスが曲がっ ....
耳から咲いたうつくしい花の声たち
眠っているときだけ、咲く花がある
あなたはそれを観る事はないだろう

生きた証し、誰かの
言葉に耳を傾けた証し
母さんの声は咲いているか
愛しいあの娘の ....
あしおとをきいてみよう

どすどす おこってるのか
ばたばた あわててるのか
とたとた かわいいあしか

ちりとてちん らくごかさんかな
ちどりあしの よっぱらい 
ずんずんずん つま ....
雨風に家が鳴いているから
壁の写真を剥がして日焼けを数えて太陽を
探しています、乾いた唇が忘れた温度は

カップの欠けた縁みたいに痛覚を撫でる

破いて散らした写真の風吹は夏の嵐を
さら ....
窓を叩いていますのはだれでしょう
だれでもありません、星明かりです
星明かりではありません、月明かり
月明かりでもありません、家守です

家守の足跡追いかけてだれが歩いて
いくのでしょう、 ....
何も誇るものはないというのに夏と
誇らしげに肩を組みまた来年と囁いた

飽きれるように笑って夏が歩みさって
中央通りの真ん中に蝉を落としていった
入道雲を墓に見立てて空に還してやれば
雲た ....
遠雷が鳴る あとかさき
かなかなひぐらし かなしんで

夏の報せ、がたくさん奪っていった
なつのせみはるのせみ黙っていった
遠野で踊るハタタ神、てをのばして

あの遠雷に帽子を被せたい
 ....
一握の砂ひとつぶの水
すべての生命が埋まる
井戸は枯れ空は満ちて
からぐるまが空を廻す
ひとつぶの星一握の月
滴りまた井戸が満ちて
掌におさまるひとつぶ
如何様にも煌めく澪標
一握の砂 ....
たよりは
いちまいの
いかだ

もじがながれていく

いちまいの
はがながれて
いく

ことばのかわ
りはなく

ながされて
よりそうは
かのように

いかだのうえ
 ....
あそこで泣いているのはちいさな風の音
あそこで笑っているのもちいさな風の音
草の根分けて風の根わけてくる 風の音

風の子らが草の根わけていく
茂みや屋根を踏み鳴らしていく

坊やの手に ....
北の地を放浪しても
得るものは老いた馬の
澄んだ瞳だけだった

若駒とともに嘶いたが
そのように走れなかった

鞄をひらきぶち撒けて
夢も希望も熱狂も棄て
敗残兵なりに鞄は軽く

 ....
ねこのお腹は温かい、ね
アスファルトに倒れて
春を殴った肩よりも

ねこのお腹も温かいね
初めて内臓に触れた朝の陽に
射られ冬を齧った犬歯より

切り裂かれていく弧をえがいて
腹でも ....
風が強いから洗濯物を追いかけて
綿毛が背中を撫でていく、さよなら
踏みぬいてしまいそうな青い草地を
蛙が春へと飛んでしまったから

ひとりきりで立ってます

スイカズラの甘い蜜を分けあっ ....
帆場蔵人(187)
タイトル カテゴリ Point 日付
暇つぶしによる暇つぶし散文(批評 ...521/10/5 1:11
光合成自由詩221/9/18 1:08
渡し守自由詩121/9/17 22:04
月のみえない夜にねこ自由詩221/9/3 19:52
夏至祭は終わった自由詩521/9/2 13:10
どこまでもつづくせかい自由詩121/8/20 22:58
放浪者と廻者自由詩221/8/6 12:55
ひょうはくされる切符自由詩321/7/20 18:00
憧れ自由詩121/6/29 0:14
千年風化自由詩421/6/28 22:51
巣ごもり自由詩421/6/25 19:33
ネッカチーフをしらないあなたへ自由詩221/6/21 1:58
踏みぬけない青自由詩321/6/13 14:32
くだらねぇ、と叫べば自由詩421/5/30 20:10
居酒屋にて自由詩321/5/16 22:24
どこまでも春の日自由詩421/5/15 14:28
きりんのかそう自由詩521/5/13 2:26
もうバスが来るころだろう自由詩521/4/24 14:47
たまゆら自由詩12*21/3/6 15:04
足音のひとつひとつ自由詩320/11/18 1:43
あらしのよる自由詩420/10/28 22:18
なんでもない夜の戯れ自由詩620/9/25 1:17
夏を慰撫する歌自由詩3*20/9/18 15:20
かみなり自由詩520/7/31 19:18
看取りの道自由詩320/7/30 14:03
便箋自由詩620/7/25 9:23
眼を閉じてきけ自由詩420/4/24 0:00
海への帰路自由詩6*20/4/21 1:16
冬の虹はありますか?自由詩320/4/19 0:14
春景に立ち自由詩7*20/3/28 15:16

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 
ダウンロード
ダウンロードされるのはこのページの分(「暇つぶしによる暇つぶし」から「春景に立ち」まで)だけです。
うまくダウンロードできない場合は Windows:右クリックして保存 Mac:コントロールキー+クリック で保存してください。
0.27sec.