君が
秋の終わりに拾った
茜色のドングリ一個で幸せになる
小さなリスだったら

どんなにか欲しいものでも
この手の熱で溶けてしまうな
分かってたから
触れなかったんだな

君を拾っ ....
踊ればいいんだと思ってた
踊りさえ踊れたらいいんだって
踊りばかり考えてた

君の冷めた顎の線を眺めてる
溶け残りの氷が音を立ててる
少し巻き癖のついた毛先の
透けた茶色も虹みたいに光る ....
夜な夜な
星の集まる公園に
住む猫がいる
髭は長く
耳は大きく
尻尾は細くて鳴き声は小さい
彼女だった彼を
好きな人間がたくさんいた
星はいつも
彼の瞳に映るのを喜び
赤や青の宝石 ....
夜がやってくる度人は眠った
誰も見たことがない程大きな獣たちが
人の子の鼻を起こさないように擽っては、
顔を見合わせて笑った

それを神と呼ぶものは
まだいない
優しさも愛も降ってくるも ....
ふさふさした尾を振りながら
水溜まりをまたいでいく
よく見ると人間の耳をしている
もしかすると
あれは鯨だったのかもしれないと思った
服を着るのがとても上手だったから
暗い海の底でも
ず ....
私はただどうしていいか分からないのです
自由という鍵のかからない牢にひとりで

あなたは必要とされたことがありますか
その手でもって人を殺したことがありますか

それほどまでに人を憎いと思 ....
孤独を重ねる度に俺は一人になる
窓から暗闇が忍び漏れていて
添え物のように絡まった指をほどきながら
どうしても世界を愛せない罪を許す

あふれてくる涙の理由を言葉にするために
犠牲になった ....
どこからやってきたのかも
なんていう名前なのかも聞かなかったら
いなくなってしまった
もうどこを探してもいないものが悲しみ

でたらめの線を引いて
好きな色だけを塗って
これは間違ってい ....
本当に読みたいのは詩じゃないんだ、と天使が言った。
世の中に天使は正直なものも正体を偽るものもいたが、
その天使はその中でもいっとう不真面目で嘘つきだった。

じゃあ君がいつも読んでいるものは ....
愛するという千の嘘が
憎いという本当の
たった一つにも釣り合わない
幸せを演じ疲れ
崖に向かって導かれていく
翼のない背中を見送る

髪に蝶が留まるくらい
静かにお茶を啜る
自分の墓 ....
もしとか
あまり考えたくないんだけど

そこにぬかるみがあるよって教えるみたいに

人生には分岐点があった

お前が選んできた道は正しかったと裏切った筈の主人が言う

まさかなんて
 ....
世界の成り立ちについて
人は学ばなければならない
何を教わったとしても
そのそばから全てを理想だといい
現実ではないと決めつけ
間違いを正当化して
自分のしていることを善だと
繰り返し他 ....
私が行けない所に
あなたはいて
届きもしない言葉を
やめようとしない
時々凄く悲しいんだ
何が悲しいか
どうでもよくなるほど
悲しいんだ

詰まらない理屈で
落胆させたりしないで
 ....
不幸に甘んじず
浸らず
前を向いて歩くことを
人は幸せとたとえる
真実は
いつも美しいから

天使を
翼ごと縛っておくのは
その内側に
暗闇を湛えた
夜の空が広がっているから
 ....
親に愛されること
友達が出来ること
恋人と付き合うこと
死にたくて笑ってたこと

神様は生きろという
多分自分を生かす為に
自分を生かしてくれるなら
誰だって良いから

生きていて ....
海の底よりも深い所に
神様の奈落があって
朝が訪れるたびに
いけにえが一人沈められる

本当に力があることは
いつだってとても穏やかだ
それらの前にあるものは
全てが小さくてひ弱だから ....
1.詩人

あなたの為に詩を書いているわけではない

2.檻

鍵は壊れて閉まらないし、柵の間隔が広すぎる

3.夜

目の中にごみが入っただけなのに、泣いている

4.手紙
 ....
病んで醜くて愚かだから
幸せになる為の方法を
誰にも教えて貰えなかった
だからと言って黙り込むほど
愛に飢えてはいなかったが
さほど甘くもない

寝ている間に人を殺しても
薬を飲ませた ....
君の願いを叶えられるとしても
僕は幸せになれない
よく分からない確信だけが
頭の中にいつもあって
どうしても日向を歩けない

神様は幸せになろうとして
人間を助けるわけじゃない
明日も ....
太陽が燃え尽きたら
自分で火を熾して
暗いという詩を書く
それがたぶん本物の神様

通り過ぎていく雲の形を
ひとつ残らず憶えても
まだ目を覚まさず
自分の為に眠り続ける

誰も未来 ....
全ての 言葉が 憎かった
人を殺すものは ただひとつ
信じようとすらしない 心という
扱いきれない 玩具だった

私は太陽のもとに いたい
海が 干上がる 日を願う
降り注ぐ 全てを 憎 ....
どうでもいいことを
どうでもいいと言った奴が死んだ
確かにどうでもよかったし
みんなが同じ心持ちだったから
仕方がなかったよねと頷き合う他ない

命を軽んじているつもりはない
そうかとい ....
雨を降らせるのは
右往左往する君の影
どこか遠くに行ってしまったのは
君が朝寝ぼけて見ていた夢

コンセントの抜けた電化製品みたい
乾かない洗濯物の匂い
やはり何処かで妥協は必要だと思う ....
雨なんか降っていないのに
街中がびしょ濡れで
いぶされた蜂の巣の中みたいに
みんなが深く眠っている

この世界は壊れた檻なのだと
いつか誰かが
鏡に書き残した矢印に従って
出ることも入 ....
人を殺すのは罪だ
といって人を殺した
たったそれだけだ
君が犯した間違いは

誰も苦しまなかった
空は晴れ渡り
海は澄み切っていた
あからさまな日常の中で

君は悪を知った
人か ....
目に見えるものはみんな
私の宝物を奪い取り
楽しそうに笑いながら
壊してはどぶ川に捨てた

誰から教わったのだろう
世界には神が存在して
正しさを説いている筈だと
壊れた心に言い聞かせ ....
岸辺で水を掻いて歩く
夏は悪夢のように
ひとつも間違いがない
逃げ遅れたとも分からず
引き潮で揺れる
無数のくらげたちの中で
わたしは育っていく

帰れる所があるのなら
帰った方がい ....
悲しみは向こうからやってきて
それに出会ったことのない者を置き去りにしていく
宗教や性別
趣味に嗜好
分かたれたもの

一過性の幸福という病気
花びらの舞う天国で
踊っているのは私が殺 ....
朝、呼吸を知らない君が起きる
見よう見まねで歩き出して
人間ってこういうものだろうかと思う
誰かの目を借りた世界を
醜い、明るい、冷たい、面白い、と
たどたどしい形容詞で量る

堰き止め ....
何もかもが偽物なので
本物があることにみんながびっくりする
そういう世界だ
本当がひっくり返って死んでいる

人間らしい生き方が出来るだろうかと
憧れを抱えて
世界の端っこの方にしがみつ ....
yatuka(790)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
思い出文書グループ22/1/16
投稿作品
秋の終わりに自由詩122/11/28 20:45
ロンド自由詩222/11/23 20:24
星猫自由詩322/11/22 21:48
でたらめなソネット自由詩122/11/16 21:35
シエスタ自由詩122/11/15 20:17
22/11/06自由詩122/11/6 17:25
秋雨自由詩122/10/28 21:59
愛の有無自由詩122/10/26 5:51
ある日突然散文詩のように自由詩122/10/19 10:59
雨宿り自由詩2*22/10/2 18:38
星の道自由詩322/9/21 19:35
世界樹自由詩022/9/17 18:52
エチュード自由詩222/9/17 4:12
自由詩1*22/9/9 6:16
祈り自由詩2*22/9/5 6:07
儀式自由詩1*22/9/1 7:27
piece自由詩122/8/26 6:01
うさぎ自由詩222/8/24 19:13
覚え書き自由詩022/8/23 7:26
明るい窓自由詩122/8/19 9:05
ぜんまい仕掛け自由詩222/8/15 6:22
無題自由詩222/8/13 15:18
逃げ水自由詩322/8/12 6:49
太陽系自由詩222/8/6 16:14
自由詩022/8/4 7:03
叶星自由詩222/7/31 18:20
自由詩422/7/28 7:35
盲読自由詩222/7/26 19:33
荒野自由詩522/7/25 7:34
スネイル自由詩322/7/20 19:24

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 
0.25sec.