良い詩、隅々が瑞々しいよ。
よいしすみずみがみずみずしいよ
躱した私は蚊。
かわしたわたしわか
水もなみなみと、皆水面住み。
みずもなみなみとみなみなもずみ
澄 ....
醜い天使が卵を守っている
パン屑たちは本の海に溺れて、光から逃れた
言葉は時計の針みたいにぐるぐる回って
心が真ん中で立ち尽くしている
箒で払った箒星
何もない暗闇で目を覚ますのを待つ
白い液体に溺れる気体
島みたいな鳥の背中に乗っている
壊れて進むビスケット
人々は倍々ゲームの爪痕だった
行方不明になりたい
雪が降るだけで
明るい白になった
笛を吹く自由に宇宙で油売る
一族の旗を遊ばせ一人旅
空っぽを探究 深い深い穴
音がやみ時間の中の暗闇へ
人が手を伸ばした海星 ヒトデとて
参るし羽は弱々。ヨハネ走る今。
まいるしはねはよわよわよはねはしるいま
靴、誤魔化した私がまごつく。
くつごまかしたわたしがまごつく
だがリフレインは動く。広範囲レプリカだ。
....
肝心な果実齧った感じした
遺伝子の乗り物たちが電車乗る
人類の光で星が溶けちゃった!
夢に見た前世の記憶は低画質
あられもない姿になって霰散る
焚いて雫を崩していた。
たいてしずくをくずしていた
捨て子、残らない名に心。此処に無いならこの子です。
すてごのこらないなにこころここにないならこのこです
「さいなら」「この虹 ....
春めいて虫蠢いて騒めいて
その石が確かに誰かに何か言う
夏めいて風ざわめいて俺酩酊
目映さに瞬きは羽ばたきながら
ストを行う、よく月に気付くような子を落とす。
すとおおこなうよくつきにきづくようなこおおとす
果てた詩の香りと一人、丘の下では。
はてたしのかおりとひとりおかのしたでは
よ ....
生き生きと生々しくも生意気な生き物だった生ものを食う
花火って自然環境に良くなさそう だから綺麗と思えなかった
エリーゼのために書かれたエリーゼのほかには誰も知らない音楽
猿と甥回る、春は舞い踊るさ。
さるとおいまわるはるわまいおどるさ
対価にちまちまとまちまちに書いた。
たいかにちまちまとまちまちにかいた
美しい電子看板。晩夏。心停止。苦痛。
....
インドから仏が広く伝わった
騒めいて
サメいて
わめいて
夏めいて
永遠に水と氷が泳いでる
人よりも人間のこと好きな犬
面白きこともなき世の黙示録
変化する{ルビ生=なま}の言葉は訛ってる
目が垂れて睡りにおちる垂直に
滲みでる悲惨さに心が参る
皮肉にも肋が無くて助かった
お持てなし 持てあます梨 待ったなし
利己的に林檎をかじりお利口に
天然でガスが出んねんて。
てんねんでがすがでんねんて
悔いて舞う雪、砂丘まで行く。
くいてまうゆきさきゅうまでいく
ひたすら空き家を焼き荒らす旅。
ひたすらあきやをやきあらす ....
死んだ軍人達の命、ダンシング男児。
しんだぐんじんたちのいのちだんしんぐだんじ
男子も女児も死んだ。
だんしもじょじもしんだ
怪しんでいる、軽いデンジャー。
あやしんでいるか ....
良い火星の石、瞬いた。魂の異世界よ。
よいかせいのいしまたたいたたましいのいせかいよ
血だ。とんがり触れたレプリカント達。
ちだとんがりふれたれぷりかんとたち
痛い痛い。敵居る ....
戸惑いを纏う微睡み走馬灯
匙をなげ貝も眞珠も旨いだけ
発見し発現したと発言し
思いつき重い月へと落ちていく
追っぱらう腹いっぱいの酔っぱらい
誰一人い ....
飛び飛び浮かび、飛び交う人々。
とびとびうかびとびかうひとびと
エコー、戸惑いと窓を越え。
えこおとまどいとまどをこえ
太々しい夜、迷いし蝶々。
ふてぶてしいよまよいしてふて ....
変わってく河の何かが可愛くて
非常扉 悲しい罪を排気する
柔らかに矛を茅にし揉み消した
濯がれて耀き躍る日曜日
折り鶴は祈り 確かな誓い折る
哲学に誓って言った逝く折に
真実を空に鎮めて充填し
化けものが人をヒヒヒと旨そうに
本という頁の束を頼る夜
花老いて泥の ....
白い羽 前に習った当たり前
口々に未だに今を吟味する
茜空 酒が西日に晒された
剪定し手前に揃う前ならえ
公の窓は総じて掃除され
表でも想ってない詩 御持て成し
忙しない世間話に世話はない
振動がしんどい じっとしとしとと
連鎖した瑣細な日々は燦々と
春香る古い杏を舌が呑む
余りにも余白は白くて面白い
ふて腐れふて寝 てふてふの夢を見る
月に貴様、爪先に傷。
つきにきさまつまさきにきづ
声のキツそうな嘘吐きのエゴ。
こえのきつそうなうそつきのえご
善い島。同感が疎ましいよ。
よいしまどうかんがうとましいよ
....
寄る雲が海の藻屑も水雲も呑み、鵜が潜る夜。
よるくもがうみのもくずも もずくものみうがもぐるよ
「どう? これ」「それこそ、これぞレコード」
どーこれ それこそ これぞれこーど
....
呼ぶ名前すら知らず絵学ぶよ。
よぶなまえすらしらずえまなぶよ
私の潜る余白と読破、夜、雲の下は。
わたしのもぐるよはくとどくはよるくものしたわ
太古、鱗ごと心動いた。
たいこ ....
はじめにはしめった地面だけあった
凸凹の壺の淵には亞空間
ほころびた滅びた星で寝転びたい
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