ばらばらになった、
時間、

失われた腕は、戻ら
ない、わたしの
死んでいくための
時間、

防腐処理を施されたきみの
死が、狂おしく
咲いて、無が
咲いて、
言葉は
ばっく ....
濡れている、半
分の
生きていると、
半分の、死んでいる

濡れている、
床に
横たわって、死んでいる

いない、
濡れていない、
生きていない、
死んでいない、

 ....
潜み、また
ここで、
断絶した線路の、先

なかった、ここでまた、いいえ、
いいえ、水が
漏れていたの、ここで、
潜み、また、

尖っているもの、行け、
見て、しろ、
できな ....
車のなか
で聴いていた、
誰かの死、
誰でも
ないものの、死


暗い
雪道、歩いていたのか、
走っていたのか、

わたし
たちを
運んでいくものもまた、死んで、
いた ....
autos
の、暗い
神から
分離された、半分の
もの、くだけたものが
結集して、

きみが口に
する、これは
きみの身体である、雪に
覆われた、潜み
ベッドが
解体されて、きみの死を
模倣する

抉りぬかれた
目、きみが見ている、わたしで
あり、言葉で
あり、盲た
光であり、

切り離されたもの、半分に
されたもの、
 ....
きみでありわたしで
あり、反復
する、終わることができた
ひとたちの夜に
死者たちが投げつけてくる
雪片、昨日と
よばれるもの
のように、わたしは遅れ
ている、写真の
写真の写
真のきみ、死者の─
雪片。
息絶えていくものに通じている
雪の
におい、冷光。

きみたちはもう
立っていない、
これまでの歳月、ひとつの
ことばと
それに
つけくわえられるもう
ひとつのことば。 ....
正確に、触れる
手を
失って、雪が降るように
眠る、かの詩行を
思い出して、正確に、見る
目を
失って、雪のなかを
行く、すべての孤独から
切り離されて、孤立、
蝶番が外 ....
終わりにむかって
死んでいく、
雪夜
沈んでいく暗闇の底から、すべての
孤独から切り離されて、雪夜
書いている
生きている
死んでいる
機械が、わたしと同じように、きみ

かたわらで、きみと
同じように、わたしの
かたわらで、鸚鵡返しする
彼方の、
きみの、彼方の、きみ
の ....
声とは
思えない、そのような
声。

響き、
沈黙の、


うたえる
歌が、あるのは
むこう、
声じゃない
声、


かなたが
電話をかけてきて、
 ....
きみが
名づけるにいたったもの、反
宿命の、それ

繰り返すことができないもののはず
だった、それでも車輪は回る、夜
に、人知れず
帰郷した、きみを運んでいる
もの、それも
 ....
きみの見るものは
すぐさま
毀されて、光があった、光が
あった、光
ただそれだけが
あった
きみが書いた、雪辱
という字、ここ
より
先へはけっして行けない、何も
することができない、何も
言葉はなく、光
それは
すべての
不能、わたしの夜よりもきみの
夜が、より存在する
ように、もうそこでは
何も見ることが
できないように、何もすることが
できないように、言葉は ....
何もないことの
咬み痕、きみ
はそれを頼りに
我に
返って、わたしには
ふたつの咬み痕が残った

解読する、
きみの名前を、数え
切れない
ものは
数えない、きみに口づけ ....
明るさのなか
で、きみの
目はつぶれて、無化の
意思のなかに空虚が
ひろがり、朝
何もすることなく、きみは
運ばれていく、
何もないという
断絶が
線路の向こうまで続いている、朝ドアが
開いて、誰も
いないということが
 ....
虚無でいっぱいに
みたされて、きみの額に
いくつかの
傷が
刻まれる、神を
欠いて、祈るために、痕跡を
読むために、きみは
断絶そのものとして
彼方に
移動する


 ....
きみが運ばれて
いった、きみが
愛したものも、きみが
愛さなかったものも、ともに
運ばれて、断絶した

彼方とは
断絶そのもので、きみは
そこで
跳躍する


 ....
きみの両目は、何も
見ることが
ないまま、記憶した、何も
働きかけることがないまま、きみは
我に返った
かもめが旋回する、その
時間、いかなる
記憶もなく、きみは
目を覚ました、朝
くだけていった、多くの
もの
光が生じた、刻々
きみが
跳躍するのが、見える
のは
ここで、死と同じ速度で
きみが走っている
夜が
くだけた鏡によって、きみを
うつして、目から
零れ落ちていく
すべてに、きみは
泣いていた
きみが彼方に
触れて、
彼方もきみに触れる

気が触れて、夜
きみが口ごもるとき、分からない
ものが
存在することの、金属
息づかい
途切れて、巡っている
ここから
先に
途はない、きみが
途絶して、
電話がなっている、彼方からの
電話がなって
いる、誰も
いない、彼方からの
電話がなってい ....
死んでいくことだけが
残された
夜、最後に何を
わたしはしたの
か、分からない
まま、いつの
まにか
閾を越え出ていった、夜が明ける
はるかまえ

きみは目ざめる、きっと
 ....
ころがりはじめる、車輪
の、わたし
たちを運んでいるひとの、死
が、きみの口元で
どもっている

夜が、解読
されるべきことばを
もたないまま、それぞれの死の
もとに留まる、 ....
こもん(78)
タイトル カテゴリ Point 日付
_自由詩412/3/24 8:37
自由詩211/4/5 23:37
自由詩611/4/3 14:45
自由詩411/4/2 13:10
きみが口にする自由詩611/1/3 9:22
きみの死を模倣する自由詩910/12/26 11:04
きみでありわたしであり自由詩710/12/19 7:27
雪片自由詩4*10/1/13 8:30
冷光自由詩4*10/1/13 8:26
正確に自由詩310/1/10 14:20
_自由詩209/12/20 8:28
自由詩409/11/29 20:05
passage自由詩9*09/11/10 23:00
きみが名づけるにいたったもの自由詩309/11/10 22:24
_自由詩509/10/20 20:49
きみが書いた自由詩309/10/18 21:16
より存在するように自由詩609/7/22 6:31
何もないことの咬み痕自由詩509/7/20 0:40
_自由詩409/7/4 23:33
自由詩709/7/2 7:31
自由詩409/6/25 1:11
きみはそこで跳躍する自由詩609/6/16 3:13
きみの両目は、何も自由詩109/6/12 8:57
かもめが旋回する、その時間自由詩409/6/12 8:53
光が生じた、刻々自由詩609/6/11 4:14
夜がくだけた自由詩309/6/11 4:12
_自由詩109/6/3 7:51
息づかい途切れて、巡って自由詩109/5/31 12:46
死んでいくことだけが残された自由詩509/5/31 12:34
ころがりはじめる、車輪の自由詩209/5/30 20:07

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