取るに足らない枯木に
カシミア混の古いコートを着せて
目抜き通りのほとりで
タクシーを拾おうとしていた

通り過ぎていくのは
回送の名札を得意気につけた
ハイブリッドな北風ばかり
 ....
人さし指を 探しています

誰かを指さして
不幸を笑う人さし指ではなくて
指と指の先を
そっと合わせれば
心のバッテリーが静かに充電されていくような
そんな
人さし指を探しています
 ....
ひとには


負け戦と分かっていても


戦わなければならない


時がある
  事が終わると君は
  床に落ちた下着を拾い
  なまぬるい脚をとおした
  ブラジャーをつける前に時計を巻き
  白いシャツを着る前に
  メンソの煙草に火をつけて
  事が終 ....
なにかをかけば
なにかが変わるか

雪はふるふる窓のそと
さらりしゃりしゃり
きこえるような
窓をやさしくなでていく
いつかきえる
きえることなど思わぬ雪が
人生に期待せず、卑屈に生きる事は、悪い事でしょうか

果報を得ずとも、結果がなくとも、決して成功とは呼べない何かを掴もうと生きる事は、悪い事でしょうか

僕が僕の為に死に物狂いで走った事が、結 ....
そして真白な夜が明けて
霜、サフランの開く音は
夜中積もった雪に吸い込まれて
窓の中まで届かない

光は反射しながら落ちてくる
雲、菫色の雲をわって
シナモンを焚くけむりが部屋に満ちて
 ....
なにもかもすっかり変わっちまったぜ
明け方ガードレールに座って訳もなく
中途半端に笑ってたあの頃とは
なにもかもすっかり変わっちまった

今夜、降り積もる雪が
ストリートの喧騒を吸い込み
 ....
公園で何かを探している。 ひどい仕打ちよ
お前じゃない
と言われ続けても
愛想笑いをしていることに
二千円の価値はあったのか
泣いていた
黙って 一言も発することなく
今はただ(三分間でいいから
抱き合って ....
おめしあがりの
ちょくごにいれてくださいと

いっぽうのふくろが
のこっている

なにがはいってるのかと
あけてみたら
なにもなかった

ははにきくと
そういうものだ ....
デリカのハイル−フが僕の儚い夢を載せて走っていたあのころ

僕は孤独だった

家族に見捨てられて行き場のない猫のように彷徨っていた


はしごをはずされた愛という幻想を必死で ....
生きて
居ても

死が
始終

奢り
躍り

  *

信の
真相

摑むも
束の間

広がり
開かれ

  *

書く
観念

毒 ....
オリヅルランの
白い筋を滑り落ちて
ぽたり
光が膨張する

鉛筆の先の消しゴムが
手のひらに当たるまで短く
執拗に書き続ける
うしろめたさ

黄色い空の雨
水たまりに流れ着く爪
 ....
テレビの中のマジシャンが 
逆さに置いたシルクハットから 
花吹雪が舞い上がった 

一日に一つ位 
そんな手品があってもいい 

さぁ、この詩の中の 
机に置いたシルクハットを 
 ....
{引用=ああ……
くれないの窓辺に
映り込んだバター・クレセント
ひとしずくの欠けたなみだ
こがねいろにカーブする先
その細い渓谷をなぞってゆくと
渇いた大地にたどり着き
それでもなお残 ....
この体というものは 
六十兆個の細胞がうようよと 
今も無数に分裂しているという 

私という現象は 
常に現在進行形でありまして 
「{ルビ服部剛=はっとりごう}ーing」であるように  ....
神などいない
人間がそれを必要とする以上
絶滅しないだけのこと
世界がいくら愚かしく回っていようと
蒙昧な信心にすがるほど人類はもはや
無垢ではないし社会機構も粗野ではない
人間はただ神を ....
ジャムらせろ














ジャムるからハープをよこせウッドベースはC近辺をうろうろヴォンヴォン








弾い ....
風はありませんが
光が見えます

この窓を
開けることができたなら
風もあることでしょう

窓は開きません

でも光は綺麗です
綺麗な風を
私はまだ知りません

 ....
めんどうくさい
めんどうくさい
めんどうくさい

あ〜あ〜、めんどうくさい

めんどうくさい
めんどうくさい
うんちくさい
めんどうくさい

あ〜あ〜、めんどうくさい
あまり頭が
よくないほうが
かわいい気もしたが
ある程度
素養のある方が
かわいい気もした
だが
どっちでも
どうせ
手に入らないから無駄

かわいくても手に入らなくて
そこら ....
君がつらいとき
悲しいとき
泣きたいとき
切ないとき

私が隣で何も言わず
寄り添ってあげたい

いつもの笑顔のときも
君の隣で一緒に笑っていたい

他の誰でもない
君 ....
お世話になっております
お世話になっております

ありがとう
どうも

すみません
こちらこそ

よろしくお願いします
よろしくお願いします

うーす
おすー

寒い ....
乗り合わせたエスティマの中で
係長が少女のように笑ってた
冷たい風を
通り越して

真っ暗なトンネルを
抜けたら

大好きな季節の
素敵な香りを
胸いっぱいに吸い込もう

きらきらの光を
燦々と浴びて

君と手を繋いで
最 ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
ことばなんて
そんな不確実なもの

イヌとよばれているあの生き物を
ネコとよばない必然性なんてどこにもないのに

そんな不確実なものを愛でたりしてさ
そんな不確実なものでなにかを表現しよ ....
ぼくは
なにかと
いっしょになっている
そのとき
たえきれなく
ならないために
なにかと
いっしょになっている
それが
たましい
とよばれるものじゃないかと
それが
ばくは ....
朝がやって来て

僕を夜へと誘う

「止めろよ。僕はもっと眠っていたいんだ」

「この世に起きたくはないんだ」

・・・朝は強引に僕の布団を引剥がして

それをどこかへと持って行っ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
春のタクシーnonya20*12/2/18 10:27
充電器そらの珊瑚20*12/2/18 9:37
為すべき戦いHAL312/2/18 9:10
事が終わると草野春心7*12/2/18 8:58
綿雪朧月212/2/18 8:57
でも僕は、ネット上でしか言えないニルギリ212/2/18 5:58
カワグチタケ...10*12/2/18 2:40
Winter Wonderland2*12/2/18 2:38
_番田 1+12/2/18 1:48
手にとれない 不足c612/2/18 1:42
お召し上がりの直後に入れてください小川 葉512/2/18 1:14
接続先梅昆布茶1912/2/18 1:11
難問シホ.N312/2/18 0:53
化学者日野3*12/2/18 0:15
手品詩 服部 剛312/2/18 0:08
おひとつ94円理来5*12/2/17 23:58
不思議な世界 服部 剛312/2/17 23:56
無神論者の為のキリストsalco5*12/2/17 23:40
ジャムらせろTAT212/2/17 23:21
窓辺小川 葉512/2/17 22:09
やる気満々花形新次012/2/17 21:44
ジュゼッペ コルローディ6212/2/17 21:18
君の隣ジュリエット012/2/17 20:51
赤い言葉でeuyih312/2/17 19:04
大会の準備mizuno...212/2/17 19:01
心の栄養ジュリエット1*12/2/17 17:47
黒い海真山義一郎40*12/2/17 17:45
ことばなんてaria28...112/2/17 14:05
見送る美砂5*12/2/17 10:40
学級委員長yamada...1+12/2/17 10:21

Home 戻る 最新へ 次へ
2736 2737 2738 2739 2740 2741 2742 2743 2744 2745 2746 2747 2748 2749 2750 2751 2752 2753 2754 2755 2756 2757 2758 2759 2760 2761 2762 2763 2764 2765 2766 2767 2768 2769 2770 2771 2772 2773 2774 2775 2776 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
9.55sec.