街の
人の

屋根瓦を
頬っぺたを
ボンネットを
ランドセルを

街の
人の

やわらかいところを
かたいところを
親切なところを
依怙地なところを

つついて
 ....
乾いた あまりにも乾いた 土の臭い
おまえの骸は 葬られていく

墓を埋め戻す 赤い土は 大半を風が持ち去る

乾いた あまりにも乾いた 風が
一人残された 息子の髪を かき混ぜてい ....
午前四時
ブラインドの隙間から
まだ薄暗い
早朝の通りを眺める

摂氏3℃の空気を
どうってことないニュースを運ぶ
スクーターが切り裂いて過ぎる

浅い眠りが
頭にこびりついて離れ ....
塩漬けの豚肉を噛んで
その合間にビールを飲む

暮らしは歯車の間で粉々になる
粉々はグリスで練られて
出来損ないのドーナツみたいな姿
午後の闇の間でしばらくもがいて
怒りで角を生やす ....
薄いセロファンに
優しく包まれている
そのなかに
甘いものが
入っていることを
私は知っている

子供のころ
歯医者が大嫌いだった
何より
歯医者のおじさんが嫌いだった
というか ....
不安って石っころ
けっ飛ばして怪我をする

不安って曇り空
空気に触れて憂うつ

不安ってふわふわ
噛みしめても歯ごたえがない

不安な朝
理由をいえない
不安に包まれたコーヒー ....
動けない夜が来た

朝が光ってる

光と光と光の間に黒と黒

ストロボ

とてつもなく重たいフライホイールが
軽やかに回ってる

気分の悪い部分
頭のなかの部分

動けない ....
好きなことだけでもいいから
一回だけでいいから
すぐ終わるから やらせて

百パーセントの九十ぐらい
好きなこで埋めたいんだ
真っ白になって
どっか遠くのこと考えてるみたいな顔してさ ....
十分の一
もし十分の一だけでも
あなたがわたしに心を向けてくれるなら
その日に鳥になってもかまわない
そうして湖の上を飛んで去る

十分の一
もし十分の一だけでも
あなたが認めてくれる ....
時間の中を深く揺らめき
お前は時の河を渡って行け
例え、世界が一片の塵に過ぎなくとも
お前の五指は輝くだろう・・・
お前は神風の上を左手を滑らせるようにして
独り、孤独に渡って行け・・・
 ....
      さくらの花びらにあなた宛ての
      手紙を書きました
      そろそろ、そちらにつく頃でしょう
      花びらが散りましたら
      したためた詮無き ....
目に見えないものばかりを見つめようとしていた。自分が、他人の中にいるのだと気づかされた。遠い日には、子供だった僕。アメリカの古い歌ばかりを聴いていたっけ…。僕は、壁のレンガばかりを見つめていたものだっ .... 風が強く吹いたとき、
地球の時間はたしかに止まってしまっていた
工事中のビルはもうそれ以上育たなくなってしまった
強い風がすべての自転車をなぎ倒した

風が強く吹いて、
地球の時間は置いて ....
やねがかげを
おとしてる

ひなただった
そのあたりが
まだあたたかい

やねからおちた
ひのかげが

いまはゆうぐれに
そまっている
われらの上を通り過ぎるのではないだろうか

人々は音楽のように 無感覚に眠りこけている

そうして 人々は踊り狂っている


白い肌に 包まれて

その様子に 私は横になって 

 ....
切り開きの中身は迷い道。
具合の悪い右手のサドル。

適温のしがらみに泣く夜は
胸くそ悪い街灯よりも
夢うつつ、月光、仮面
そして舞踏会。

「座」席を失ったオペラの怪人。
最初で最 ....
届かない
あんたに触れたい指先は
夜に搦め捕られる


張り付く空気には微かな花の香
見遣った窓には真ん丸には足りない上弦の月が浮かぶ


あんたは今、誰と愛でているんだろう?
誰 ....
あなたがいる事が奇跡だと


(いまひとつぴんとこない)




あなたがいてくれてよかった



(確かにそうなのだが、にしても恐れ多い)



あなたがほし ....
引っ越しのため、
冷蔵庫や、
洗濯機を処分し、
泣く泣く100冊以上の本を、
ブックオフに二束三文で売り払い、
レコードも、
妻になんどもやり直しさせられて、
150枚ほど、
売る ....
君の
「好きだよ」が
僕にどれだけパワーを与えてるか
君はきっと知らないよね

どんより曇った空模様も
どしゃ降りの雨も

君のその一言で
雲ひとつない青空に晴れ渡るんだ

 ....
森”ローリング”光子と
泉”ウィークエンダー”ピン子に
囲まれて
静かに眠る
はし、はし、橋田壽賀子

山岡久乃が待っている
藤岡琢也も待っている
はし、はし、橋田壽賀子

きっと ....
まるく束ねられた電線が
冬を冬のままためらわせている
雪が雪の輪をのぞきこみ
空の後ろの花を見つめる


月のかたまり
中庭の砂
花のあること 無いことを知らせに
夜 ....
どうして見えないのか!

早咲きの桜の下に
噴水の飛沫の先に

賑やかに降り積もっているのは
詩ではないのか?

どうして拾わないのか!

膨らみ続ける蕾の上で
ベンチで踊る ....
1945年3月10日は
東京大空襲の日

その計画にアメリカ軍が利用したのは
関東大震災で何処がもっとも
火災を起こしたかのデータ・マップ

そこを狙って数え切れない焼夷弾を
B29か ....
波うちぎわをみていた
よせてかえす、
よせてはかえす波のふち
足をあらい
かぼそい時を分断し
つまらぬ生きものを
生かしていた

視線をあげて
ふと見た
あかるくあおい
水平線
 ....
愛し合うことで
この世界を美しく{ルビ汚=けが}そう
互いの内なる罪の昏さに
惹かれ合った二人だから

二人がいろいろなかたちで
抱き合うそのたびごとに
幾重にも罪は深く響き合う
二人 ....
                        120319



プーブカ鳴るラッパの音で目を覚ます
漁獲規制の銅鑼が鳴り
天ぷら長屋で眼を覚ます
騒がしい朝の訪れに
着流し ....
曇天である 世界の空は



いずれの国
いずれの人
いずれの罪にも
均しく

寂しさが降り注いでいる


重々しく
曇天からは寂しさが降り注いでいる



宇宙で最 ....


必要と頷いても
近くにあっては困るらしい

それは遠くにあって
必要なときにだけお世話になる

ありがとうございました

添えたお礼と深く折り曲げた腰を上げてしまえば
あと ....
意味もなく
きみの匂いを嗅いでいる
そこには
しあわせだとかふしあわせだとか
そういう類のものは
感じられない

春先のつめたい空気の中
アイスをほおばる
その口元
きすをするのに ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
光の点描nonya19*12/3/20 11:05
赤い土のブルースいねむり猫112/3/20 10:38
森繁花形新次112/3/20 9:12
チューニング リハビリ レストア竜門勇気1*12/3/20 8:48
あめだまそらの珊瑚12*12/3/20 8:42
風景の積み木朧月612/3/20 8:18
神経渋滞竜門勇気012/3/20 8:17
一回だけでいーから012/3/20 7:59
パイアとうじまつか...1*12/3/20 6:10
泳ぎ切る者yamada...012/3/20 4:53
てがみ石田とわ8*12/3/20 4:23
あの日友達と番田 112/3/20 2:14
銀行ブロッコリー...3*12/3/20 1:59
屋根小川 葉112/3/20 1:05
_nia012/3/20 1:01
樹液(受益)の幹目yuugao112/3/19 22:43
上弦の月涼深712/3/19 22:29
考えた結果5*12/3/19 21:43
忘れてしまった女はだいろ412/3/19 21:31
「好きだよ」ジュリエット112/3/19 20:25
橋田壽賀子[group]花形新次212/3/19 20:17
淵を巡る木立 悟412/3/19 20:14
詩っ!nonya22*12/3/19 20:13
ある一面HAL2*12/3/19 20:10
望遠つむ6*12/3/19 20:08
ユートピア塔野夏子4*12/3/19 19:52
ジャ〜んあおば6*12/3/19 19:52
宇宙で最も無為なごみくず鈴木陽一レモ...112/3/19 19:37
望むひと恋月 ぴの2812/3/19 19:21
春の、匂いかんな9+*12/3/19 19:19

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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