地団駄
振動
石敢當
幼い楽団の
透明な脚
穴が螺子を廻すように
ゆるやかにまぶしく
音は無く
意志は夜につながれる
夕暮れの壁を
無色の水が
ゆ ....
離れて付いた
ふたつの点の
ひとつが動き
蜘蛛だと知る
もうひとつも揺れ
蜘蛛だと知る
ふたつの点が
出会う頃に
ふたつの冬の
ひとつが終わり
ひとつが ....
気に入らねえなら閉ざせばいい
てめぇの都合で塞げばいい
森羅万象 千差万別
そうする権利はてめぇのもんだ
信念ならば黙していけ
悪意の類なら気張っていけ
聞いてもないのにしゃあしゃあと ....
この会社に入って三年経った
二年間と一ヶ月は寮暮らし
往復30km
ここ十ヶ月は二人暮らし
往復140km
ひと月の営業日を25日として
寮暮らしでは18750km ....
空豆の裏に願い事を書いた
きれいな毛並みを
もう少し撫でていたかったけれど
狭くなってきたので
帰るしかなかった
途中、遠回りして
クラゲ工場を見学した
住む街を一つの花に譬えた詩を知っている
それほどに花は愛されて
ましてや桜の花が咲き始めたと聞くならば
それは国の象徴(しるし)だとさえ言われている
ところから
その花弁は舞い風に乗る
淡 ....
愛あなたのふぐり
金あなたのふぐり
恋あなたのふぐり
玉あなたのふぐり
ふぐりのため
世界はあるの
ふぐりのため
世界はあるの
世界のため
ふぐりはあるの
人類のため
ふ ....
ヒスイにも 赤 橙 黄色
何だか 秋を連想する色合いは
目白押し みたいなんだけど
めじろおし って 何だろう
鳥ならば メジロ だよなぁ
あの色は 何だか 美味しそうな
お茶餅の ....
時間がない時間が
どうしてこうもうまく動けない
時間がない余命もない
折り返し地点は誰も知らない
いったいどこ行くつもりなんだ
いったい誰になるつもりなんだ
ど ....
手が
こんなにつめたいから
準備ができません
気をつけていないと
死んでしまいそうです
中指だけ
爪がとれています
あしたの朝には
何かを知っていたい
暖房器具を
買いにいくと ....
「すみませんでした」
頭を垂れて言ってやるよ
中指突き立てながら
サルビアの女よ 朱い唇を震わせ
何故なんだ 白い手で泥を掬う
指先から零れる同罪をある男と結び合わせてしまった頃
ああ 春雷は鳴りやまない
風呂場で雷光の白さに白昼夢を見ているその心臓 ....
ある時 独り暮らしの友人が
「孤独死友の会」を作るんだと
楽しそうに話していた
もしも そんな会を作ったら
「孤独死できないじゃん!」
と笑ったことがある
寂しいと呟く人の
孤独の意 ....
「い、一生分はあるぞ?」
「あの子ったらはりきってるみたいね。」
お母さんが笑いながら言うと、お父さんもしんぶんを
読みながらしきりに『い、一生分はあるぞ?』うなず
きます。
「 ....
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「おはよう」
春風が挨拶をする
足元のプランターに
....
星がいくつも連なり
風がごうと、びうと、あさまらに泣き
有限に、無限に
人が愚かであることを証明し続けるのだ
唄わない、ただ赤い目の澄んだ奥で
たゆらう心を舐めくだす
....
雪がとけはじめたので
家族に会いにいく
小径のうす紅の梅が春を さそっている
久しぶりに会う誰もが
笑顔でいるのに ほっとする
( もう 一年になるのですね )そう語りかける ....
ゆうてみて
あたしのどこがきつねなのか
そらぁ
お天気の日に雨はおっかしわなぁ
そんでもなぁ
この雨を降らしたんはあんたやで
しょぼくれた顔してうどん食べてたから
声かけたん ....
死の華
少女は塔から身を投げる
どこか見知らぬ高層マンションから
少女の死に親は激怒し
その非を全て学校に帰した
学校は「我々に責任はない」と言及し
同級生達は沈黙していた ....
海の底の
とある場所に
海亀の墓場があるという
大海原を
潮流にのって
悠々と回遊していく
海亀は
死期を悟ると
特別な流れをつかまえる
それに乗り
終焉を迎えるために
....
早朝四時に哲学をする。
窓の外はまだ暗い。
夜と朝の過渡の時間。
現在地。
哲学とは何ぞや。
らいおんがそんなことを考える、
(梢という言葉を初めて聞いた)
そんな話を小学生のとき読 ....
生前は
それは腕の立つ人であったそうだ
また 根っからの旅人であったという
世界を旅して
知らない土地で
知らないものを見るのが
彼の生きがいであったそうだ
今となっては
生前と言 ....
そこそこ空いてる車両に乗って
ドアの前に立っておっきいため息ついたら先生があぐらかいて出てきた
ぼんくらとヤってしもたらぼんくらがうつるんやで
愛のないSEXするときはお金もらわな
金だせ ....
詩を書き始めたのは何故だろう。多くは現実逃避が目的だった。人と、異世界に旅立ちたい。人としての言葉をかたることには成長させる意味などないのだと知っていたのだが。そうすることを許してくれたのは、気心 ....
当たり前のことなど
ひとつもない
健康も
思考も
人との関係も
自己自身も
当たり前のことなど
何もないから
生きていることの
稀有を
感じながら
僕は畏れる
当た ....
誰か止めればよかったのに
投石器に自分の箱庭みたいな心を乗っけて
あいつは遠くへに飛んで行ってしまった
ほらそこのベンチ 降り積もった火山灰
虚ろなカタパルトがじっとしている
誰か止めれ ....
人生は素晴らしい――
という言葉はいらない
洋鐙のらんぷの灯る名曲喫茶にて
物語の「 」だけが、真実です。
あの日鳴らなかったケータイは
その2週間後、
街を流れる雪解け水の小さな川に流されました
あの日買ったお気に入りのブランドの手袋は
4年の歳月を経て人差し指に穴が空き
ついに、その役割を ....
ビールを飲んだ僕のからだは
北国の暖炉みたいにほてっとあっだがぐなってくる。
心臓がどくりどくりと高鳴ってくる。
このボールペンを持つ手も、震えてくる。
しゃんそんっていいなぁ・・ ....
余計に見るからだめなのだ
だから
動けなくなってしまうのだ
考えるからだめなのだ
だから
帰れなくなってしまうのだ
すべてが既に
おまえより暗い
人が作った柱の上で
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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