あなたの
存在自体が
僕の
心臓です
神さん仏さん達が
その人の口を借りて
私に注意をしてくれた
と思えば腹も立たないかな
でも悪口は嫌いだな ふふ
感謝を忘れ去らないこと
感謝をすることを
誇りに思うことと
ある ....
箱船の中に
箱庭を置く
箱庭の中に
箱船を浮かべる
箱船の中に
箱庭を置く
箱庭の中に
箱船を浮かべる
……
(内側は外側より大きい)
と誰かの声がする
....
夢だと思わない。無茶苦茶痛いから。
夢のようだけど。物語に住んでる私たち。
住んでみると、よくないですな。物騒で。
無意味だと君が言うとき私はいない。
無意味だと言うことなかれ ....
ねじれちまった気持ちが
もうどうにも元には戻らなくって
ありがとうさえ言えなくなっちまった
まっすぐにはならなくってもいいから
せめてもうちょっとどうにかならないもんかと
自分でさえも思 ....
僕の隣は
相変わらず空席
君の気配に
囚われながら
座りたがる人もいない
あの頃みたいに
ばったり
出会えたら
ふたりして
迷路を抜け出せる
街が広くなったのか
....
月がゆらりと舞い上った
色染める今宵十六夜の月
東山に
恋をしたのか
傾いてゆうらりと動き出す
あてどなく ああ
僕の月よ何処へ
さまよいゆくのか ....
伝えてしまったら
何をしたらいい?
愛したら次に
何をしたらいい?
受け止められたら
どうしたらいい?
魚は三枚におろして
下ごしらえして
お醤油とみりん
天日に干して
好きはただ ....
○「何探してんの?」
何探してんの?
眼鏡
今かけてんの、眼鏡じゃないの!
何探してんの?
カギ
首にかけてんのカギじゃないの!
何探してんの?
薬
さっき飲んだでしょ! ....
ふくらはぎの下
アキレス腱を挟んだ
左と右の側面てゆうか
そこが寒いんだな
冷たくなって
底冷えがするって
ここが冷たいんだ
影の尾が地に触れ
うたっている
忘れかけていた蒼が
目を馳せる
特別に
彩られているはずだった
その衣は
どの空を刻んでいるのか
手のひらは白く ....
荒涼とした丘から
下界を見下ろし
何か金儲けになることはないかと
思案に更ける
昔は金などいらなかった
言葉さえあれば
それで良かった
他人の心臓を一突きにして
絶命させるような
威 ....
○「男と女」
男は
笑ってくれる女を求めているが
女は
笑わせてくれる男を求めている
○「少子化」
欧米人の
お尻とおっぱいには
いつも驚かされる
われわれとは繁殖力が違うような ....
幼い空がなんの思惟もなく広がっていた
誰も見たことのない鳥の雛が巣のなかで育ち
その間も周囲は ぐるぐると回り
ぐわんぐわんと流れては 変化しつづけていた
いつの間にか光は強さを増していて
....
●ゴホン●ゴホン●ある日●風景が咳をひとつ●ふたつ●ゴホン●ゴホン●そしたら●そばの風景も●ゴホン●ゴホン●咳をしだした●そしたらまた●そのそばにある風景まで●最初に咳をした風景に似てきて●ゴホン ....
あんまり好きじゃないな
そう思った
それだけのこと
雨上がりの空
若草の匂い
少し大きな靴が鳴らす音
山田さんちの前を通ると灯される照明
朝六時の時報
「さようなら」って別れの挨拶 ....
アメリカのボスがみたびやってきた。
「ヘイ、アナタマダ無職ラシイデスネ」
「ムショぐらしだよ」
「オウ、無償デ奉仕?」
「ほうしなんかするか」
「オウ、ホシクナイデスカ? ホシャーク」
「 ....
あんまりな音だ
ただ人間が唇を
舌を
適当に動かすことが
僕の心臓を違う方向に動かす
耳を塞げない社会性
意味のない時間
逃げ出したい
ただ
こうやって
ややこしく
文字 ....
打ち降ろす響き、
ヒビキ
叩き降ろす、
僕は燃える
私は燃え滾る
俺は燃え上がる
響き打ち降ろす、
意味はヒビキの中に
線形時間の中に在るのは、
あれは 死体 ....
○「財布が見つからない」
ワイフが犬と散歩に出かける時に
居間の椅子の上の座布団の下に財布を置いたのに
帰ってきたら、ないという
念のため部屋中を何回も探したけど
ないという
外から侵 ....
キーを!
ストローを挿しただけの痕を
理解できる人は限られている
子どもたちが見つけたキーを!
円筒の穴凹に差し込んでみた
ぼろぼろと
剥がされていく
ユダヤからやって来た乗 ....
「それはまるで、貴女様が受けた仕打ちを、
そっくりそのまま祭祀クーラスに返すかのようですね?」
「それはそうかもしれない。なるべく穏便に済ませたいのだ。
わたしは、必ずしも祭祀クーラスを殺す ....
リグナロスは、カラスガラの中央広場に転移させられていた。
突然現れた人影に、通行人たちも驚きの表情をする。
数分遅れて、エインスベルも彼の元へとやって来た。
「無事でしたか、エインスベル様……」 ....
エイスベルは、得意としている雷撃の呪文、ヨーラ・テルを放った。
十人の衛兵たちは、皆その場に崩れ落ちる。
しかし、この魔法も祭祀クーラスには通じなかった。
(クーラスは、あらゆる防御用の装身具を ....
かず子さん、飯はまだかね
おじいちゃん、さっき食べたばかりでしょ
──そうか、もう食べたかね
かず子さん、わしゃ一体何を食べたかね?
いやですよ、おじいちゃん、ブリのお刺身でしょう
──そう ....
人生ゲームは
一つ一つの苦難を
乗り越えて
レベルアップだ
やったあ!
思い通りになんて
行かなくて当然。
川の流れを見つめながら
川音を聞く私を
空は見守っている
....
聞いた話によるとそこはもう数十年も前から打ち捨てられた廃屋ということだった、縁がすっかり落ちてしまった扉はしばらくぶりに開かれた重みに耐えきれず落ちてしまった、おかげで危うく怪我をしてしまうところ ....
思考の深掘り できなくて
水面を揺蕩い それこそ世界中
広過ぎると思いきや これは井戸の中
明日にはアメリカ でもそこはコメリだ
愛すれど愛されず 愛足りぬ故?
落ちゆく先は 愛なき ....
たしか稲荷駅だと思うんだけどね
母と別れたの
電車が動き出すと追いかけちゃって
祖母がね
血は繋がっているのだけど
義理の祖母がね
手を掴んで離さなかったみたいで
うっすらね
うっすら ....
愛した人よ。僕は光さんざめく山道を歩いている。
霜が溶けて濡れた土の匂いが、僕らの約束を祝福している。
赤い車は麓に捨ててきた。君をいつも助手席に乗せていた。
僕らは片時も離れ難かった。君の ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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