ぞろぞろと
つながって
生まれくる
かまきりの赤ちゃん
泡を固めたような
麩菓子に似た卵から
孵化してしまったら
もう戻れない
生まれた瞬間から
君たちは みなしご
風 ....
乳頭から豆乳
あなたなら
どうする
お豆さんだからって
泣き寝入りは
許さないからね
乳頭に入刀
あなたなら
どうする
刺激が欲しかったなんて
強がりはよしてね
乳頭だけ ....
可愛かった君が
台風になったと聞いて
かなしかった
あんなに可愛かった君が
なに食わぬ顔で
意味や 時間を
張り飛ばしていく
むかし
一緒にうたっていた歌を
はぐれた風に ....
西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。
電信柱が眩しく そそり立っていた。
*
下水処理場を通り過 ....
クロワッサンを
ココアにつけて
体も心も温まる。
眠くなり寝床へ
人を大切に思い
人に気を遣って
人の話を聞いて
人の為にいのる
何もできない僕
情けをかける君
心 ....
おそらく
それが見ず知らずの善良な動物の皮であった
という
ひどく生々しい事実にもたれながら
わたしが
しらずしらずのうちに
この足で踏みつけてきた
ものを想います
どうして
こ ....
染み透る冷たい澄んだ水を腕に流して/
仮初の水素の香りと爽やかな森の空気がきみの頤から滲み
戦ぐ風 贖罪の韻律がかすかに
....
なんにもないから
じゃがいもを剥いて茹でる
そしてつぶしマヨネーズと七味
とろけるチーズも入れて
まぜてこねたら小さくなった
おたまのうらを覗いてもなんにもついていません ....
神様を信じても
無意味だから
働くことにした
働いていればいい
少しでも 1秒でも
食べることも
休むことも忘れた
そして誰の絵も見なくなった
詩も捨てて
肩をたたき合って
同 ....
すこしのかなしみがあったけれど
それはさもないかなしみだから
窓のそとのことを考えようと
わたしは祈る
きっとまだ
のこっているはず
わたしの場所
この残照のまばゆさ
のな ....
帰っては来てほしくない
波もいつかは帰ってくる
それが自然の営みで
逆らうことなど考えるな
と記された記憶のそこの
谷間にはあるのだろうか
あの町が
揺れる稲穂が不似合いに
原 ....
{引用=冬のきみがすきだった
冬のきみがきらいだった
ひややかな恋のまま
ずっととおりすぎて
しまいたかった
あの ....
ココロのコエは
悪夢のような
繰り返し
始まりは遠く
際限はなく
ココロのコエは
真っ白く
しろくしろく
燃えつきたけど
なおしずかにひびく
ココロのコエは
今ここに ....
河田町のランチ時
ショートカットの急坂を
曙橋へと下りる時
おとこ社員を従えて
登って来たのはお地味なあの顔
あべちよ
羽織ったカーデのあいだから
堂々お山の五合目見せて
やっぱ露出度 ....
あなたの言葉が わかんない つまんない
そんなんもわからへんのかとか
もっと、つまんない
木々の葉が周囲に
ざわざわ鳴っている
{ルビ藁葺=わらぶ}き屋根の山門が
中天の日に照らされている
あの門を{ルビ潜=くぐ}った向こうの
石段を上ってゆけば
一体何処へ導かれ ....
思いをこめた白球を、無心で投げる。
霧の向こうから返ってくる白球を、両手で捕る。
霧の幕が開いてゆく――空白の明日を見据え
もう一度、白球をにぎる。
都会のカラスは金色 銀色
無菌状態に保たれた部屋の中できみは横たわっていた
酸素と、栄養を身体中に装着された管から受け取りながら
常に心拍数や体温をチェックされていた
みんなきみのことを眠っていると思っていた ....
体育座りから解き放たれた我々が目指すものは
給水塔より遥か東に張り付いている
アーモンド型の月なのである
必要のない嘘をつくのである
ついに我々の背丈を追い抜いた言い訳たちに
弁解の場を ....
国
という言葉がいま浮かんだけれど
どうしたものか思案している
一ヶ月近く洗っていない
ランチョンマットには三箇所の染みがついているが
それでも洗 ....
手引きにそって
あなたは杏の皮を剥ぐ
かわいた頁がそっと
透き通るように捲れてゆくと
それが風のせいなのか
陽の光のせいなのか分からない
....
川風を感じながら
堤防の上を歩く
眼下には長良川
終わることが救いなのか
終わらないことが救いなのか
それは誰にもわからない
たしかにあの瞬間
私は君を好きになった
瞬間にいのちを ....
ぶさいくは
せいかくが
わるいと
おもって
いたけれど
なにか
それは
ちがう
ことが
わかって
たとえば
なにか
けが
はえて
いて
からだ
の
はいめん
に ....
ひつじたちへかなしみの業を負わせる物語に
いっさいの批判をさしのべてください
いかなる犠牲をもいとわないという独裁の
空白への遺言として五感が間引かれてゆく
領海の侵犯をそらんじ ....
私とあなたは
地球を愛しており
生きており
友情関係が望まれます
現在の関係は悲しい
嫌いじゃない人々で
アクションを尊重する
多くの人々がいます
アカウントによって
見なさ ....
煩わしい些事にまみれて
退屈と馬鹿らしさのなかで
諦めと悲しみにくれる日々
それでも
煩わしさのなかに
救いがあるように
諦めのなかに
優しさがあるように
些事のなかに
....
琉球の秋
感じるに尊く少しばかり
ここにも秋の巡る風は流れて来る
されど 蒸しる
太陽だけは涼しげ てぃーだかんかんのおぼろげな空
青は青にしか 収まり切れない 南の空
....
小奈留沢くんの
オナニーには
華がない
なぜなら
小奈留沢くんの
オナニーには
夢想する
オナペットもいなければ
DVDも画像も
なにもない
ただポコチンへの
直接的刺激があるだ ....
Rock'n' Rollを聴いてるだけで
ぼくらは不良と決めつけられた
JAZZ喫茶で本を読んでいただけで
ぼくらは不良呼ばわりされていた
髪を長く伸ばしているだけで
ぼくらは不良扱 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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