浜川崎から羽田線に乗る
古い高速道路はそのまま川崎大師の大鳥居をくぐり
モースの大森貝塚を三周程して
干し網の漁師たちを驚かす
ようやく京浜急行が高架になり環八がスムーズになっても
森永 ....
真夜中の丸ノ内線サテライト
隣にお酒を嗜んだ女の子
向かいに疲れ切った男の子
そう、今は家に帰ってるんだ
久しぶりに覗いた店 久しぶりに会う人々
どれほど時が経っていたとしても
....
テープレコーダーは こわれたんだって
いつから?
そんなの きっとだれも知らないよ
テープレコーダー自身だって 知らない
だってさ 感覚はいつもあいまいなんだ
壊れるって ....
もう寝よう
道路の真ん中で寝転ぶ事に
こんなに開放感があるなんて
知らなかったよ
何かを見たり見なかったりで
ぼうっとしてる私を
見知らぬ誰かが続々とまたいでいく
この歩行者天国は一方 ....
えーっと、なんだっけ、
重要な事だった気がする。
一行目になるはずの、
とても明確な一言。
えーっと、なんだっけ、
思い出せそうな気がする。
二行目に続くはずの、
行き先を示 ....
部屋の中には
甘い匂いのする本が
足の踏み場を奪うように
寂しい知識をちりばめている
子供がわめく
窓をわざと大きな音を立てて閉めた
重なってる
腐ってる
錆びた皿の上
砂漠に落 ....
激しい雨音が心臓を掻き消して
夜の中震える僕を殺した
居なくなれないのは
幸せなことだろう
嘘が空に映って
哀しいことは忘れていくだけだ
流れる時間と
摩擦していく昨日を
毎日が死 ....
ある時、愛について熱く語られた。
ずいぶんと、有り難そうに話してくれた。
世界は愛に溢れてるらしい。
愛は全てを救うらしい。
愛は最高らしい。
愛こそ全てらしい。
....
最近付き合いが良くなった。
気も遣える様になった。
少し許してもらった。
嬉しかった。
待つことを覚えなくては
人が心を開くまで
じっと耐えて待つ。
いつも心と愛情を持って
慌 ....
もしもツバサがあったなら
あなたのところへ
飛んで行けるのに
もしもツバサがあったなら
あなたのところへは
飛んで行かない
背中にツバサを背負った姿で
....
薬が旨い
わたしは
わかってことをいうだけの
機械でした
ほら
空を
壊して ぇ おねがい
だれも
d みt
d
言葉が 拡散して どうか
あなたの なかに
....
やがて暗闇がノイズのように
部屋の窓から流れ込み
わたしの視界を埋めていくので
心が水色の蛍光色が
浮かんで
消えて行く
夜が来るから
どこかにいたことは
たしかだ ....
マカロンをもらった
もらいたくもない奴からもらった
カラフルでやわらかくてかわいらしいマカロン
もらいたくもない奴からもらったのに
カラフルでやわらかくてかわいらしいマカロン
そして俺は負か ....
ミラーマン
キラキラ光る
お友達
なんだか ちょっと
ミッキーマウス みたい
そう言うの あったよネ
最初と 最後の 文字で
人は 勝手な 判断を する
脳内変換をして
....
幼い男児が
朝、
一匹の蜥蜴を手に捕らえる
厚い辞書に差し込んだ
すみれ色の栞のような朝
秒針に隠れ 見えなかったものが
少しずつ少しずつ見えてきて
たくさんのすがたかたちが
ひとつになろうとしている
窓の外を
泳ぐ熱
誰かの静かな
内臓の熱
....
ハムスターは耳がいい
ささいな音も知っている
がじがじ がじがじケージをかんで
えさよこせ
えさよこせ
飼い主はねむってる
飼い主は怒ってる
飼い主は ナイテイル
やれやれ ....
肉を食う
うまい!
なるほど
これが生きるってことか
肉がうまいという驚愕の事実
生死について論じる前に
なぜ肉がうまいのかについて考える必要がある
生に関する考察も ....
漂えど沈まず
なんとなくカッコイイ気もする言葉だ
でも
沈むことがまるでダメなことみたいで
この言葉が嘘くさくて嫌いだ
沈みたければ沈む
漂えど
沈みたい ....
異常心理分析官を憐れむ歌 ホ短調で唄う
いけないことだとわかっているのに
あなたの優しさから抜け出せない私は
蜘蛛の巣にかかった蝶のようで
心の中で
小さな声で
私を見て
って叫んでる
あの子は ....
増え方はどうするかというと
水をかけるとふえる
せなかに毛玉ができて
その毛玉が飛び出して
ふえる
という
はなしを
おしえて
みたが
めだかの発生と
話が合わない
いらないものがたくさんあるのは
他の人が使うから
僕が見ている世界には
そんな不要がいっぱい
誰かと手を繋いでいなければ
恥ずかしくなるような場所を
一人で歩いていた
誰かに ....
{引用=大僧正は空になった蜂蜜の壺でさえも大事にとっておいて、名もわからない真っ白な花を一輪、そっと刺しておくような優しい方だが、お金は貯めるし、奥さんはたくさんいるし、けっして、聖人ではなかった。
....
鎌を持ち稲を刈る
コンバインが入れるように
田んぼの四隅を 大きく刈る
いろんな形の田んぼ
とにかく 鎌で刈る
雨が降りそうなので
ブルーシートも 持って行く
雨にぬれたら 機械の中 ....
西洋では日曜日には
教会の鐘が町中に鳴り響く
皆子供達が出かける。
私たち幼児は特別な部屋で
面倒を見てくれる。
そして甘くないまずいブドウジュースを貰う。
礼拝中は小さい子はうるさい ....
かみさま
ねえかみさま
こちらへいらして
お食事ご一緒しませんか
あなたの哀しみと
ぼくの哀しみ
まず目をとじる
つぎに手をひらく
そして想像してみる
捨てさることのできない
自分というもののなかに
ちいさく
しめってふるえている
自我を想像する
それを捨てる
目をとじる ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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