ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}
いつの間にかウチの一部や
そやから、ときどき、チクリ、チクリ、
「削げ」の意味
1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
運ばれているのだろうか
それとも運んでいるのだろうか
品川が近づいてくると
直方体の容れ物に
行儀よく整頓された明かりたちが
穿たれているのが見えた
いろんな種類の ....
ずっと点灯して
何かを照らし続ける人生
輝くのは自分ではなく
照らされたもの
ずっと点滅して
何かを探し続ける人生
探しているのは
誰かに探してもらえる自分
人間社会の虚構
文明科学の虚構
反自然へ一途の人間の
自然は隠蔽され
虚構を信じて
虚勢を張って
虚構にとらわれ
虚心を得られず
ひとつの生を
たどる道
意 ....
恋を口にしないで
そんなもの
耳朶の後ろにだって
感じられるから
愛を口にしてよ
年老いた猫みたいに
囁き声でいいから
三日月色の指が
あなたの胸に降りて
深い息を宙に ....
ひとは誰かのために梯子をのぼってゆく
そうでもしなければ生にしがみつけないのだ
移りゆく刹那を
永遠にすりかえる
そのような作業を
慈しみ歌にする
そうでもしなけれ ....
みな年を取って行く
かわいい女を妊娠させ
若い女をエスコートしても
みな年を取って行く
無邪気な芸術家を気取っていても
また年を取って行く
二十五でやっと大人の仲間入りをし
三十で自分が ....
満月がすこしへずられた夜
花の甘い匂いがしてる
庭はまっくらです
夜だからね
ヒビの入った眼鏡のせいか
風がすこしづつ深くなり
この庭では
いくらかの生き物が死んだりした ....
世界が私から遠ざかる
耳鳴り  残響  孤独
夜はこんなにも寄りそっている
    腐ったメロンを想像する ....
落陽 黄昏 裸体 抱擁 微動 弱奏
高揚 和声 移調 高揚 同化 終奏
小死 同床 異夢 覚醒 微笑 静寂
石像が
石像の霧をまとう
段差 緑
歩き去る傘
右上からすべてを消す光
時計まわりの羽と波
池の水を飲む光
景は影を置いてゆく
流木の窓 墨の窓
何も ....
ハーモニカが吹けなければピアノも弾けない
タンバリンをやらせればうるさくて
縦笛は持ってくるのを忘れてしまった
町を歩けば石を投げられて
医者からは匙を投げられて
友人だと思っていたもの ....
うまれたままの
まだかたちにならない
くず星のことばを
いくつ集めて
かざればつたわる?
なにもないの 掌には
いきをすることで精一杯
注)この作品は、宮尾節子さんの呼びかけでつながったツイッターでの連詩を、私が独自の視点でつなげた作品です。
◇◆
【おいしい水を】
彼岸花咲く草道を分け入ると。
雑木林の麓 ....
葉が揺れ 雫が落ちる
私のせいではない
普段通りの朝に
『普段通りの朝』とタイトルを付け、
鏡に映った私ではなく鏡面そのものを見るために
一行あけて
喫煙所 ....
楽しいことの向こう側では
苦しいことが待っている (のりぴー)
私は過去を忘れない
なんてよして
こんなに涼しくなって
もうすっかり秋じゃない
季節は廻るって
2丁目の佐藤幸造さ ....
お酒でものんで 忘れちゃえばいいのよ
泣き上戸だって笑われてもいいのよ
誰かさんのためじゃなくって
あなたのためでいいのよ
なかなかうまくゆかないけど
わたしにと ....
12月に再び来る
アパートの5階
新巻鮭ヨーロッパスタイル
主人は眠り壷の近くで
寂しく餅を焼く
既に生活の虚偽に疲れた
家畜のように失われた
羽ばたき行く鳥が好き
12月に再び来 ....
私の人生を一冊のノートに綴れば
なんて薄っぺらいものになるだろう。
あなたと出会った事も
時折情熱を感じただけと言ってしまえば
それで事足りる。
泣いた事も笑った事も ....
凍る舌苔が擦れあう
蟻の蘇生のような精密さで
「植物園は愚かである」
そう言って祖父は息を引き取った
(半熟の花粉を舐めとったのは誰だったのだろうか?)
叔母の潰れた踵によると
....
空の透明感
空気の澄んだ香り
星が輝き瞬く夜
何もかもがこの夜に溶け込んで息をする
黒い瞼の奥に誘われてしまえば
より一層闇に支配されて
静かに私も同化する
そうすれば
き ....
雨は嫌いじゃないけど
何日も降り続いたら
さすがに気分が滅入ってしまう
部屋の中のカーテンやクロスまで湿って
身体が重く感じるのは
雨の重力のせいかなあ?
陰鬱な閉塞感に
ついに頭ま ....
親のいうことをきかないと死んじゃうからたいへんだ
きょうは花火大会
火薬のにおいをかぐために
ずらずら歩いて
親においつくために必死に歩いて
きれいだなあ花火
ゆがんだドラえもんきれいだな ....
ソファーで寝転がり落ち込むお母さんをはげます
休日の午後
海外のビールを飲んでいる
夏休みだとおもう
地下鉄にひとりで乗れなかった
ないしょで飼ってるのに
賃貸の壁でつめをとぐねこ
....
たくさんの・かれた・ちょうが・おうだんほどうを・わたってゆく・
ように・みえる。
あすふぁるとにひかれた・しろいせんのうえに・とまった・と想ったら
すぐに・また・いちどきにとびたってゆく。
....
横向きで寝る
いっさいの灯りを消しても
消せないものが浮かんでくる
まぶたを閉じても
眼球が光のない世界で動くように
スイッチを切ったつもりでも
同時にもうひとつのスイッチが押されている
....
昔のことではなく
最近のこと
肩を揺らしながら笑い
見つめ合い
背を向けた
最近のことではなく
今日のこと
肩を揺らしてみた
見つめ合い
目を背けた
今日のことでは ....
慣れないバスに揺られて 天神の街にやってきた。
別にパレードを見に来たわけではないけれど
街はパレードで大騒ぎ。
意図してないのに巻き込まれてしまって
抵抗してはみたのだけれど ....
メリーポピンズは
たぶん あったことがない人だけど
ジェリービーンズならば
知ってるんだ
詩ってるんだ
歌ってルンバ
無礼だとけしかけられた舞踏会
武道会か
葡萄階だと信じてい ....
僕は今日も
来てしまった
街を見渡せる
坂道のフェンス越し
君のこと
想い浮かべながら
眺める夕日は
ロマンチック
誰もがまだ
本当のサヨナラをしてないから
この赤くひかる ....
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