かわいそうなことに 
あなたには 出口がない

幸いなことに 
わたしには 出口がある

入り口だと思っているかもしれないけど
それは ほんとうは 出口なのよ
排出する
蠕動する
 ....
朝起きなさいと叩かれる畳
撒きあがるダニの死骸
目覚まし時計は横虐に喚く
 「それは布団から出る事とは違う」
 「ベルを黙らせれば済むことでもない」
   けれど彼らは毎朝毎夕起きら ....
気の抜けたコカコーラ
絡まった線が抜けていたヘッドフォン 
部屋から出られないわたし
扉よりも壁の向こうを気にして
耳澄ます
あなたの訪れをまつ
歌声だけでも

壁の凹みに大陸 ....
いまの楽しき日々を織りなして
夜の更けるほどに高まる二人の喜び。
終りを知らぬ二人の会話は
星の間を飛び交う電波。
そのまま夜明けを迎えて白む外
それも知らず、喜びは
行きつくとこ ....
誰にも見えない虹が
君には見えるのだろうか

僕は何十年もかかって
ようやくおのれの目の中の
黒い雲達の正体が
おぼろげに
見えてきたばかりだというのに

僕の言葉は
発音した瞬間 ....
「私は小さな一人の国家」

自分にそう言い聞かせよう

大きな力に蔑ろにされ

翻弄されても

心の奥深くにある自分の正義を信じよう

期待しても浮かばれることなく
 ....
大きく部屋をすいこんでいても あつく灯りをすいこんでいても
同じ壁をみている うわの空の涎が恋しい 壁が恋しい

どくの厚い 雨の冷たい 刺さる一瞬が
よこにいる声に積もるように
生きる権利がある国では
生きる義務が存在しない

生きる義務のある国では
死ぬ義務も存在する

生きる術を持たぬ者だけが
生きる意味を知っている
別に と
どっちでも
とだけ言っていた頃は
どこからみても子供だったけど
今よりずっとなんでも見えていた

待ちの姿勢のまま
何時間でも耐えることができていた

ともだちという言葉で ....
いい人なんて目指してない
どうせなれないってわかってるから

なのに
嫌われたくないなんて
どういうことなんだろ

空気みたいに
って
いい意味?
悪い意味?

ほんとうにズル ....
その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう

やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
空気みたいな奴だな
ほっといたらどっか行きそうで
広がっていなくなってしまいそうで


空気みたいな奴だな
見えないし触れない
いなきゃ困る 意識しなくてもいいくらい


空気み ....
青い空が続いていた
僕は一人で長い間バスを待っていた気がする
疲れていた
一人で考えることの全てが虚しい


波の音を聴いた
そこへ緑の山の匂いが漂っていた
きっと もう訪れること ....
生きのびるための愛なら
いらない

いらない
絶望を孕まない幸福なんて

いらない
あれも
それも

いらないよ
夜を裏切らない朝も
朝を待ち侘びない夜も

いらない
 ....
ハイボールは 夢の味
含んだ途端に 下が高速回転し
イラナイ発言を 繰り返すので
トタンで閉じて しまわないと
非常に 危険な 飲み物なのですヨ

コニャックの文字で
必ずコンニャクのぬ ....
わたしがわたしに出会う前

わたしは静かに息をして
あなたの世界の音を待つ

あなたの影が煮詰まって
匂いたつ夜をひと匙掬い
かわいた瓶に蓋をする

あなたは馬鹿な鮭みたく
わ ....
これは君主を戴く国ならではの
「ああ、どうしましょう!」な
悔恨の忠義立てかな
申し訳より“OTOSHIMAE”
日本人には解りやすい情動だけどさ
{引用=貞女にして勤労賢母
ウィニフレッ ....
赤い雨黒い雨悲しい雨 反面教師ばかりで窮屈 呼んでないのに来た 冴え々え光る三日月と
冬の冷たい夜気の風
今一度(ひとたび)正常な神経を戻せるようにと
ただただわたしに降ってくる

(赤子が欲しけりゃ薬など
 飲まん方がいいんだけども)

あれほど ....
なくならない
昨日のむなしさも
紅すぎる夕日の色も
いつかみた映画の感動も
ありがとうっていわれてドキドキした鼓動も
失恋ノナミダも
やさしくしてもらったことも

あのときこうしてれば ....
半熟玉子みたいにさ
ぷるぷるしちゃって

ふれることもできないよ
みつめてるだけ
たべたいけどね
みつめてるだけ

あつかいにくいのに
ちょっとひかれるね
味は知ってる
つもりだ ....
明日か明後日か
いよいよ世界が滅亡する
という噂が
まことしやかに流れていた
タマンキの弟子達の中にも
それを信じるものがいて
信じないものとの間で
言い争いになっていた
それを見かね ....
(ぶち撒かれた脳髄)のような夜
風俗の玄関で刑事がささやく
それは組長の暗殺の日
僕の時間の砂が
指の隙間から零(こぼ)れ落ちる
さらさらさらさらと
零(こぼ)れ落ちる。

そのまま風に吹かれて
失われてゆく
砂の想い出

人生の終わりまで
掴(つか)んでいたい ....
リボンという名の首輪を外し
第一ボタンという名の戒めを解く
スカートを3回折って
わたしは走る
この足2本の赴くままに

どこに行くかなんて
私は知らない 君も知らない

ほんの小さ ....
大河にそそぐ 透明に聡明さを探し続けた時代
印を押し朱肉の色と血族の色を太陽に染め

土踏まずの窪みの隙間に 大きな壮大を登ってゆく
大地の感触を胸に 常識の中の非 変わる変わる非常識へと
 ....
愛と云う概念を言葉にしたものは
明治維新までは日本にはなかった

そのためツルゲーネフの小説
「アーシャ」に登場する女性が言った
「I love you」を「死んでもいいわ」と
三日三晩悩 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
出口のあるからだ月音212/12/20 21:45
朝からすみたに312/12/20 19:16
廻らない風ぐるま4*12/12/20 19:15
電話をかける1*12/12/20 19:13
誰にも見えない虹Lucy8*12/12/20 19:02
私は小さな一人の国家蒲生万寿4*12/12/20 17:44
携帯電話十二支蝶012/12/20 16:33
人生一 二612/12/20 13:31
あの頃朧月212/12/20 10:17
ずるい言葉212/12/20 9:31
アメリカという国の学校という場所夏美かをる36+*12/12/20 9:00
ひらがなそらの珊瑚28*12/12/20 8:35
空気みたいな奴だな千三212/12/20 6:11
虚しさを食べる番田 512/12/20 2:40
はるな312/12/20 1:02
コニャック藤鈴呼5+*12/12/19 23:53
影と鮭はるな212/12/19 23:32
ステイト・オブ・ハラカリsalco2*12/12/19 23:21
赤い雨黒い雨悲しい雨北大路京介212/12/19 22:52
反面教師ばかりで窮屈212/12/19 22:52
呼んでないのに来た312/12/19 22:52
月の子凪 ちひろ10*12/12/19 22:02
なくならない。じじ2112/12/19 21:32
半熟な人朧月312/12/19 21:02
アソコ伝 50章花形新次112/12/19 20:17
転機和田カマリ0*12/12/19 18:39
時間の砂……とある蛙18*12/12/19 13:46
反抗予告川上凌10*12/12/19 13:27
大河朝焼彩茜色6*12/12/19 12:30
言えない愛HAL8*12/12/19 11:47

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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