希望を語るその人の瞳は
闇の中でギラリと輝いていた
それはどうあっても消せない光
宇宙を創った
原点の力強さが
今ここに
宿っている
弱さはあるだろう
強さも
哀しみもあるだろう ....
水面だけを見たい
空が映る角度から
輝きの奥で
深い水脈に続く
泉のことを思いたい
底の浅さを見たくない
掻き混ぜられても
踏みつけられても
濁らない水が
湧き出ていると
大きくなったら
自分以外の自分になれるとおもっていた
逆さにしたって
ぽろりとおちてくるのは自分だった
裏返しにしてみたのは夢の中で
それでも
やっぱりくるりと自分がこぼれてきた
....
*いちばんほしいもの
守りたいもののあいだで
やがては 息もできなくなるので
いちばんほしいものは
手の届かない処へ
四角い窓のむこう
屋根と屋根の隙間のくらやみで
瞬いて ....
スムーズに話そう、あいにくと私の前にいる逃げ出した夜は詩人で難聴気味だった
たとえば、私の友人であるアナトール・フランスの書いたやつを読んで
【隠された表】と【真実である裏】を交互に推測し、幾度で ....
死ぬまでに 鳴らしたい響かせがある
きっと きっと 誰しもに
私はまだ受け取っていない
私だけのギフト
本当に欲する欲ではないギフト
的がずれているのか 天を片目で見開く
....
祈りは聞き届けられず
願いはまた叶わない
夢を見る事はあたわず
黒く塗りつぶされたキャンバスに
さらに木炭を塗りこめるように
意図的に隠された意志、彼方から響いてくるさけ ....
世の中には色々な人がいる
ギブソンのレスポールを買うために工場でアルバイトする人や
弱者を見下ろしたい為に強者を装う人がいる
世の中には色々な人がいる
僕がいて、君がいる
....
静かな 本当に静かな夜明けだ
夜の闇を孕んだ冷たい空気が
ゆっくりと昇る朝日に熱せられて
ジリジリと立てる音が聞こえてくるようだ
静かだ この静けさの中にこそ
狂おしさが潜んでいる
....
言葉は
意味より
力技
繊細
かつ
大胆に
文字の羅列に
力を吹き込み
放つこと
行間に
力を含ませ
表すこと
はりぼての
修飾を剥ぎ
骨を出す
....
ローマの失敗は教訓とされず
一見民主主義ととられる
議会は実は利己主義
即ち資本に支配されている
軍産複合体に更に貪欲が加わる
歴史とはなんだ?
忌まわしい因習を打 ....
「ママ!ママぁ!」
真夜中私を激しく呼ぶ声の元に行き
いつも通り右手を差し出すと
大事なお人形を愛でるかのように
それを自分の胸の前でぎゅっと抱き締め
再びすやすやと寝息をたて始める
....
きみの憧れの中の
メアリー・カサットが微笑んで
わたしの心を揺れ動かす
マックス・クリンガーの追憶
その愛の違いは
晴れた日と
曇りの日の
日常を覆い尽くす大気の重さと似てい ....
夜になると忘れる朝飯食べている
知らぬ間に老害になっていた
風水にこって住みにくい部屋
あるページには
私のすきな言葉がかかれてる
ひらけばいつも
それはそこにある
そんな風にあなたの言葉を
ずっとずっとあたためている
私が綴る言葉たちも
そんな栞になってればいいな ....
恋をさせろ
現ナマで新品の恋をスーツケースに入れて
港の第三倉庫まで持って来い
さもなくば
お前の足の指がぜんぶ深爪になるぞ
目玉焼きをつくる時かならず黄身がつぶれるぞ
わかっ ....
閃光か闇か分からない
一寸先は闇だって
じゃあ二寸先は閃光花火なのか
ぐるぐる爆発と稲光が回ってる 光ってる
またたき またたく
閃光か花火かまるっきり分からない
....
古新聞紙が家の物置に山積みになっている
今日は確か古紙回収の日だったと今朝になって気づいたが
今更になってこの大量の古紙を束ねてまでゴミ捨て場にいくには気が引ける
古新聞紙が ....
戦闘機の下では冷たい雲が群がって
回廊を泳ぐひとたちの吐息を隠している
均等に焦げた銃身の中でパンを焼く準備をしている
濃い目のシロップでお願い
ふんぞり返って偉そうな
....
雪がふる雪がふる
音もなくふりつもる
蝉たちは土の中
耳を傾け夏をまつ
あの日の麦わら帽子は
いまも埋もれてい ....
弾け過ぎた花びらの具合
あっち ひらひら
こっちへ ひらら
数えるのも 面倒になった
桃色の花びらは
空中で 踊る
青空に映えれば 最高の存在
山 滝 空気の色合いまで
感じら ....
新しい付箋を買いに出かけた
道すがら
ほろりほろりと
煙が立ち上っていたので
立ち寄った
少年がたくさんの栞を燃やしていたので
一枚もらった
少年は
本を持っていないと ....
スー・チーは全くかしこい
十七歳のおばあちゃんなのに
この冬から
おとがいを同居人の鼻の頭に擦りつけて
痒みを解消する手管を見つけた
たまに唇を舐めてくれるようになったのは
やっと同類と認 ....
石の言語
語られることのない
肉体の履歴
行間でさなぎは
静かに波となった
命のないものは
絶え間なく産まれ
命のあるものは
ただ数を数えた
都市を離れて
....
同棲しているというのはたぶん
なんか
あれで
きっと
だから
まだ
目がある
ような
ない
ような
どっちかな?
たぶん
ないから
でも
なんか
がんじす
がわの
....
父さん
僕にデカグソをする以上の
取り柄があったら
例えば、瀕死の重病人を
ほんの一秒でも
笑わせることが出来たら
そんな能力があったら
僕はケツの穴の小さい人間と言われようと
細いウ ....
笑っている
笑っていると、馬鹿みたいに思われるけれど
それでも僕は笑っている
ハハハ
アハハハハ
アハハハハハハハハ・・・・
それで、みんなが帰ると僕は ....
陽射しは澄んだ冷気を纏い
静かに微笑んでいた
病床から起き上がる母親のように
すると蒼白い時と仄暗い人の群れで編まれるはずの朝が
心なしか ふと暖色に染まり
視線は飛翔してはまた憩う 小 ....
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