繁華街は夜になれば
 ネオンが真向かいから躯にしみ入って来る
 路地に流れる舗装された浅い溝の様な川の側、
 一軒の隠れ家的な 名曲喫茶があった

 水曜日になると
 ねずみ色のスウ ....
痩せた犬が
俺の家の裏口で
乾いた口を波打たせ
最後の餌をねだってる

縞々のブラウスと
古びたコーデュロイの
最新型の古びた服で
着飾る母がドアを蹴る
冷たい音を立てて
錆びたド ....
空と壁、画布と壁の関係は
デッサンの向こう側にある
あったと思う
手ざわりがした

もう、海は。これでいいと

朝方に眠りきれず
続く未来が光の形をとって
泡々と今になる

脳色 ....
○「人を見る目」
上司に人を見る目がなければ
どうしようもない
一流の潜在能力を持った部下がいても
三流としか見なさない
評価は上司によって大きく変わる
置かれたところで咲きなさいといわれ ....
 よる
 音が 音に渦をなし
 風が風との 
 谷間をなして
 私が 私のゆめを捨てる

 二十三時ごろ だったと思う
 玄関先でスニーカーを履いていたら
 「ノンちゃん、僕だけど。」 ....
何も思い出すようなこともない
遠い昔に歩いた夜
何も知らない僕らは学生だった
親から借りた車に乗っていた


湾口から見ていた化学工場の光と
遠くから来たであろう小さな船
船員たちが出 ....
休日をずらして
やっと合わせた午後
あいにくの大雨
濡れた芝にパンプスが沈む
イギリス庭園
柔らかい土にシャベルを刺し
そっと薔薇の首を手折り落とす
あの人はハサミ
彼はチェーンソ ....
私は今日、ガンダムを見た。
それは流線型の淡い液体だった。
しかし、彼女は「ふっ」と笑ってそよ風みたいで、そこで、目が、覚めた。
あ、そうか
羽毛布団のその繊維の一つ一つに意識が集中して、
 ....
空の言葉はインディゴの宿り木で

さらに宇宙から俯瞰して

一太刀 降ろす 優しく 干渉のない姿で

 繊細な聴覚で脳を少し騙しながら
 気取って仰いでいる 風使いの若い眷属
 ....
庭のツツジは黄白く色褪せ枯れ萎み
私の肉体は滅び死につつ在る過程

ホントの愛、
無条件に貴女に委ね帰依すること、

わたしは忘れている
きっとチーズケーキ
食べながら取り戻す

 ....
いつか壁は
壁でなくなってしまえる

いつか
柔らかなひびが
全て覆いつくし
手ざわりをなくしてしまえる

あなたという冗句が
絖りの奥で枯れると
限られた視界は
縫目のない夜服 ....
まとわりつく蛆のような概念を振り払って重湯のような朝食を啜ると世界は絨毯爆撃みたいに騒々しく煌めいていてウンザリした俺は洗面台を殴り殺す、拳に滲んだ血はホールトマトの缶詰を連想させたので昼飯はパス ....   

純粋を抱き
抱きしめながら
死にたい

しょせん
生きるのは
食べるため
眠るため
寂しくなるため

でしょ?

いろいろ
好きなひともいるよ
いろいろ
 ....
  

緑の五月の風に
髪なびく
草原を駆け下りる少女の
息は弾んでいる

若草の匂いが
鼻をつくほど濃厚な自然の中に
すべてはこれから始まる
ちいさな芽生えみたいに
 ....
外陽 入れよ

僕ら 光と愛の実体、
闇と交わり塗り込められ

嘆きの壁、泣いている
嘆きの壁、囁いている

日々の反復で得る熱、
日々の努めで得る魂、

宝石箱ひっくり返し
 ....
どんな花だって
一度は誰かに歌われたはず
だから綺麗でいることに
意味があると思うの

君に見つけて貰って
安心したせいなのか
少しわがままな癖を
隠し切れなかった

それでも花の ....
そのときの香りはありましたか? 
         周りにはなにがあったのでしょう、
                   どこかきこえやしませんか――
花の名前を忘れてしまったのです。 
多 ....
僕はまだ寝てはいない
なぜなら寝ていないからだ
それは寝ているから
という意味ではない
なぜなら寝ているからだ
ならなぜ寝ているというのだろう
それは寝ていないからだ
寝ていないから寝て ....
駅のホームに
梅の木 梅の実

梅酒かな
梅酒かな
梅の神さま いるのかな

電車 電車
ゆっくりそろり 来るがいい
乱さぬように 来るがいい
雨上がり
空は明るみ
歩く人、
ふわり
吹き抜ける
風の精霊、
キッスして
包み込む愛、
感じるか

雨上がり
広がる
空の青み、
繋がって
一面の青
ただ嬉しく、
仰 ....
深淵に手を触れた時
何を感じましたか
悲しみも苦しみも幾年月
人生が喜びに
満ちていきますように
 進化し続けられる短期間を
 知る 積もる
 時には或問を内蔵し
 分裂しながらも
 明るく前向き

 行って きました
 鏡を割り硝子を見る
 光るシャーレに載せ
 腕から腕へと渡 ....
家の窓の中にいると
そこが家の眼だということを
うっかり忘れそうになる
薄いカーテンを開け放ち
風を出迎えると
人の眼も
家の眼も
まばたきする
季節のかわりめに
少し驚くようにして ....
○「好日」
体調よし
天気よし
ワイフの機嫌よしで
今日も好日なり

○「柔軟心」
あれはダメ!
これもダメ!
ではなく
あれもよし
これもよしで
暮らしていく

○「本質 ....
 ビルの谷間に皐月風
 それは歩道の正面から運ばれてきた
 若い男の声だった

 パパなお前のキモチ分かる。分かってるから今日ユラちゃんに謝ろうな。

 ギョロリとした目に たらこ唇
  ....
真夜中、夜の川
川面に突き出た瀬岩を
{ルビ躱=かわ}しかわしながら
ぼくの死体が流れていく
足裏をくすぐる魚たち
手に、肩に、脇に、背に、尻に
触れては離れ、触れては離 ....
ジェンガティンガ司令

来る日も来る日も定位置まで数メートルを進む。食べるため生きるために日々が変化の暮らしの繰り返しのなかで一挙一動ひと言葉ひと言葉が命とりになる世界で生きてきてこれからも生き続 ....
ゆうやけ、こやけ、
鍋の底がすこし焦げた、
スプーンですくった、黄いろいルーの、
ぐつぐつと美味しそうに、ガスコンロの火で煮込まれてゆく、
それは、
ようやくふたりで完成させた、
さいごの ....
色ひろがり
色とりどり
遊ぼうよ、
遊ぼうぜ、

戯れの官能、
真実の愛と
勘違い溺れ
費やした日々

私は何処へ行って居た のダロウ?

ヒビキのウナリ
装う秩序
普遍の ....
君は 名前だったよね
ちがうと言った 名後、って何度も

前じゃない。後、済んでるの
ある日突然ゆりかごの光がベランダの向こうを歪めていたから
それが空と胎盤の混淆と知ったのは最近なの、だか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ねずみ色の上衣リリー1*23/5/9 15:41
FLOWER COMES FROM NOTHING.竜門勇気023/5/9 15:19
SFsoft_m...323/5/9 15:11
独り言5.9ホカチャン1*23/5/9 10:11
留守番電話リリー5*23/5/9 5:58
五月の夜番田 123/5/9 0:52
blind alleymizuno...123/5/9 0:16
ガンダムにあった日に死んでしまったことはたらくくる...123/5/8 23:15
風の言葉の私朝焼彩茜色4*23/5/8 22:43
ツツジ、生きなやむひだかたけし5*23/5/8 22:38
何故、どうしてsoft_m...223/5/8 21:29
しらふで死にな(毎日は降り注ぐ)ホロウ・シカ...4*23/5/8 21:25
しろい涙秋葉竹123/5/8 21:12
緑の五月223/5/8 21:11
夜想52ひだかたけし423/5/8 19:29
勿忘草ミナト 螢123/5/8 19:25
あわいあらい323/5/8 18:38
寝ていた寝ていない日[group]moote1*23/5/8 18:32
酒折駅日朗歩野5*23/5/8 17:44
雨上がりのうたひだかたけし723/5/8 16:35
_渡辺亘123/5/8 16:31
凄いね、魚類soft_m...123/5/8 14:46
まばたきそらの珊瑚16*23/5/8 10:11
独り言5.8ホカチャン3*23/5/8 8:19
メドゥーサの瞳リリー5*23/5/8 6:48
葵橋。田中宏輔17*23/5/8 0:26
ジェンガティンガ司令足立らどみ4*23/5/8 0:04
カレーライス本田憲嵩11*23/5/7 23:46
死んでこそ花と成るひだかたけし4*23/5/7 22:33
名後soft_m...2*23/5/7 19:04

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