嘘の扱いに慣れて
言葉巧みに女を騙せたら
それはそれでしあわせなのかもしれない
嘘の扱いに慣れていて
言葉巧みな男に騙されたら
それはそれでしあわせなのかもしれない
女の紅く濡れた ....
路地裏の、闇雲に積み上げられたコカ・コーラのマークのケースの一番上の段からは内臓に疾患を抱えてそうな誰かの小便のにおいがした、睡魔で朦朧とした頭を手のひらの根元でがつがつと二度小突いて、ノーブラン ....
こうべの垂れた敗戦間近だ
薬を飲んで飛ぼうとした
情けない親だ、幼い子供に止められた
敗北と隣り合わせ
私はもう出鱈目だ
矛盾したいきさつだ
嗚呼生き過ぎた
....
見上げた空は
ただくすんでいて
希望の光とやらの
筋さえも見えず
暖かな陽射しの兆しも
白い月の欠片も
一点の曇りも明るみも
なにもなく
ただそこに広がっていた
そんな空をただた ....
それはどこにもなく
それゆえに誰もが乞うもの
その美しさとは何か
失われる前のその前の何かとは
放埓な瞳は射貫かれしこころを知らず
焦点は結実する光の表情へ
恐れを
そして揺らぎを生きて ....
体調が傾くとき
この身体が神様からの借り物だと、
いつか
お返ししなければいけないのだと、
思い出す
(呼気や言葉や預金や感情や記憶とともに)
そしてわたしたちは
有限の中で
愛し ....
狂奔 薪に困ったら呼べ
ヤニ臭い革張りとゴム臭い鉛 俗悪な日溜まり 燃料事欠かんゴミ屋敷
廃屋 不審火燃え滾り 有刺鉄線凍る隘路に
防犯灯耄碌 段ボール覗き込めば猫のモツ
発破そして威風 巫山 ....
齢(よわい)48にして、
うんこを漏らした。
通勤途中、他の社員と顔を合わせるのが嫌で、
いつも、遠回りして会社に行くのだけど、
途中、時間合わせで、コンビニで週刊誌でもめくっていたら ....
ひたち
やろう
としま
おんな
でも
わりと
かわ
いい
から
と
しわ
を
おお
めに
みて
いて
かわいさ
を
かmじ
なが
ら
みて
いて
も
こ ....
ひたち
の
しり
が
だn
りょくに
とんで
いると
いう
ことを
いっしょう
しらず
しぬ
のは
なぜ
なのか
だんせい
きのう
の
よわ
みが
ひたち ....
春、また
海のない街で
想いで腫れた胸のうちはまだ
ことばにならない
ばらが枯れ あじさいが枯れ
百合が枯れ 菊の花が枯れ
それでもまた 蕾がふくらむ
風が行き 雨が落ち
....
一つの知らせ
一枚の枯葉のように軽く
風の悪戯な囁きのようで
隕石のようにこころ深く
波立たせ沸々と滾らせる
一つの知らせ
冷たい火夢を注射した男が蜥蜴になって
すばやく夜の ....
小説の最後数ページ手前で
パタンと閉じて 深い深呼吸をする君
ボクはそれを馬鹿にして笑ってた
子供染みていて
もう一度 君は小説と向き合って
その馬鹿正直なその突き刺すような
眼差 ....
パラリンピックをテレビでみながら
すごいなあすごいなあと感心する
ないものをみようと凝視している
あし 腕 視力
だれだっていつかは衰えてゆくんだけどなあ
そっとつぶやく
満杯 ....
何も無い
この時間(とき)
何も無い
この心
何かを求める訳でもなく
何かに縋る訳でもなく
ただ
何も無い
真っ暗な部屋で
ただ
何も無いことに
何も無い。。。
....
銀河の高さの
白い霧
夜に架かり
動かない
左の肉の寒さが目覚め
右より細く震える時
月は余計に そして速く
見るものの方へと割れはじめる
光に光をこぼ ....
あ、という声とともに
我がもの顔でもなく 他人行儀でもなく
整然とボクの外を滴る血液
ボクはその血液をまた自分の中に
取り込むように飲む
噛み癖の治らならない 傷だらけの手を
錆び ....
クソ自称詩は
バカなおばはん自称詩人を
誘き寄せて
飯と一発にありつくための手段だが
最近めっきり引きが弱くなってしまった
私のクソ自称詩にも
限界があったのかと
悲しい思いで一杯だ
....
あなたの正義はいつでも研ぎたてだ
あなたは祖国の問題に敏捷に反応しながら
その刃は飽くまで内側へ
あなた自身に向けられた
あなたはいつでもあなた自身に試されていた
もっとも厳しく鋭く重い ....
コーヒーは苦かった
ビールも苦かった
君のも苦かった
みんな我慢して飲んだ
だって背伸びをしないと
水面に浮上できなかったから
細い夕陽が差し込む
放課後の体育倉庫
湿ったマットの ....
花粉だけは差別しないでよってくる
鼻から出る水に酔う
あなたも?わたしも に
すぐできる同盟は
すぐ壊れる季節とともに
なみだでゆれるひとみ
ゆがんでみえる世界はきれいですか
....
パチン 割り箸割って
食べ物を運ぶその手が
途中で止まる
カキカキ シャーペンの芯出して
罫線に沿うように走らせるその手が
途中で止まる
カタン 遮断機は下りてきて
全てを振り切 ....
愛がなくても
結婚はできる
愛がなくても
セックスはできる
愛がなくても
子どもは生まれる
愛がなくても
子育てはできる
愛がなくても
夫婦関係は続けられる
愛がなくても
介護は ....
掌から零れ落ちた幸せを
慌てて拾い集めようとするけれど
砂上の楼閣の如く
脆くも崩れ去り
風に浚われ跡形もない
立ち竦む 過去と未来の狭間
砕け散った心だけがその場に囚われ
視界を阻 ....
暗く静かな山の上の夜、
キャンプ場のテントを出て
なにも考えなくていいしあわせを見上げる。
25時なのに、気分だけは絶対青空のような星空の下。
それでも悪夢への眠りいざなう虫の声や ....
あなたと過ごす
日々の流れから解き放たれて
ありのままの状態で向き合う
今日は外出せず過ごす
時間を気にせず過ごす
どんな過ごし方しても
あなたといるだけで
楽しさでいっぱいにな ....
乾かない涙があって
滴る小石に苔が生えて
癒えることのない悲しみを
しみじみ眺めて
また、
滴り落ちる
左の肩が下がらない
痛みはない
下げたいんだけど
下がらない
理由は分からない
それ以外に特別なことはない
引っ張り糸もついてない
寝違えた訳でもない
下がらない左の肩 ....
どのくらい遠いの
空と海くらい
どのくらい離れているの
カストルとポルックスくらい
あなたから見えるの
僕からは背中が 微かに
どのくらい待つの
きのうまでずっと ....
結局、私は、詩を書いている。筆を折れと他者を糾弾した、その指で。
結局、私は、詩を書いている。筆を折ると自らの首を絞めようと、自らの口を塞ぎ、心を汚した、その指で。
醜い、醜い、その指で。 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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