演歌の男女デュエット歌手である
デビュー曲
「ふたりのクレーコート」からパッとせず
ずっとキャバレー回りをしていたが
15枚目のシングル
「男と女のマッチポイント」が
有線で火がつき
....
項垂れる
久しぶりに
脱力して
やる気はすべて消え失せた
蛻の殻と化したこの身体を
支えてくれるのは大地のみ
雨に打たれ
風に吹き付けられ
人様に踏みつけられようとも
微動だにせず
....
血が欲しい。
海岸沿い。捨てられている。
骨が折れた蝙蝠傘の山。
法治国家に放置されたトラック。
覗き込むと。助手席の下に金塊。
無人駅のトイレで断末魔。走る。
取引相手に報復 ....
タイトでスリムなロックも好きだ
小口切りでほろほろとしたねぎのような
軋轢がないように
段差もないように
僕たちはいつも童話を読んでいる
革命を夢みることもなく
ただの日常 ....
歯医者で名前を呼ばれるくらいの
スピードで人は死んでるらしい。
赤ん坊は泣きじゃくる。
声が枯れる恐ろしさ知らないのね。
砂を集めても宇宙にはなれないらしい。
君の夢の中で僕 ....
そろりそろり
五分前からの右手
ふるえふるえている
一〇分前からの右足
動かせなくなり
そろーりそろーり
言葉にした声
言いたいことが唸り声になり
うーうーうーうー
....
ドーナツを選ぶのが難しくて
私の背中に行列が出来る
ハズレのくじを引くような気分で
ショーケースに指紋を残して
次の人は美味しいのに当たるよ
全ては好みの問題だけど
デパートの屋上 ....
両指先で
卒寿を過ぎた ひたいを 撫で
深くなった 皺を 揉む
なんのことはない
臨死の岸部が
さざ波を 打っているのだ
....
両指先で
卒寿を過ぎた ひたいを 撫で
深くなった 皺を 揉む
なんのことはない
臨死の岸部が
さざ波を 打っているのだ
....
一秒後に世界が終わるとしたら
何をしようか
何を言おうか
考える間に世界は終わった
機を逃して
言葉を呑んで
目を逸らして
踏みとどまってばかりだな
流れ星に掛ける願い事も
....
空をズタズタに切り裂いてしまいたい
真っ青な空を
空をズタズタに切り裂いてしまえば
細かくちきれて
落ちてくるのか
絶望に歪んだ心には
それはふさわしい景色
ナイフより尖ってしまった ....
ゴールデンウィークに向かう列車の中
しかし 暗い顔をした人間は 列車の中では
私一人ぐらいだった 特に 予定はなかった 今では
それを考える事自体に私は疲れ果ててしまうほどに
自分に正 ....
氷の上を
ボクは滑る
つーっとおなかで
海へドボン、だ
好きになったら
ことばにしなさい
それが恋の正しさなんだ、と
雑誌は教える
ポパイだったか
スコラだったか
おなか滑 ....
砂地に沈み込んでいく靴底が見る夢はいつだって暗い地底の景色、目のない生きものたちが泳ぐ鏡のような水の世界だろう、底なしに飲み込まれるような怖れ、亡霊が足首を筋張った手で掴む、振りほどこうとする ....
『傷つかないで』と言われても
そんな風に心が自由に操作できるものなの?
思うように世界を操れるの?
あなたがそばにいてくれたから
私はうぬぼれてしまっていた。
あなたを想う私 ....
あぶない川の上にあぶない橋を架けてはいけない
勿論だよ
わかっているさ
わかっているのに
あぶない川を跨ぐあぶない橋が目の前に現れると
衝動にかられてあぶない橋を渡ろうとした私だ
安定 ....
夕暮れ時間
謝る姿勢がなっていないと
夜中の二時に怒鳴られて
周波数は応答せず
じっと見ていれば
何だその目はと言われ
気がつけば
必死に声を絞れば
聞こえないと笑 ....
今日はピアノを弾きたい気分。
音楽を聴くんじゃなくて奏でたい気分。
今日はあなたに会いたい気分。
自分のほうから会いに行きたい気分。
初恋の人 今更 夢に出てこなくっても。
今時とびっきりの美人より どこにでもいる ちょっと可愛い女の子の方が人気だから、って嫌味ですか?
嫌いな人の好きな人は好きで
好きな人の嫌いな ....
○「理解」
理解しようとしない人たちに
いくら言っても
疲れるだけだ
言う前にまず
理解しようする人たちかどうかを
見きわめなければいけない
理解してくれそうな人たちなら
根気よく言う ....
人は何を憶え、何を忘れるべきなのだろう。
小学生だったある日。英語の授業のとき。先生が「時間が余りましたね。じゃこの話でもしましょうか。これはノートにとらないでくださいね?」と言って、黒板にこう ....
みんなとちがってもいいし、
まちがったって、みんないい
でしたっけ?
人とちがうってしんどいし、
つらかったりするけど、
わるいことではないとおもう。
むっかしから、
....
時は贈り物だ
どんなに惨めで
苦しい時であっても
なにやら知った風な顔をして
そう言い切るのは、
愚かなのかもしれないが
小さな無人島に立って
ヤシによく似た一本の木から
毎夕 ....
{ルビ更紗=サラサ}の手触り 色彩の氾濫 溺れるこの夢の確かさ
{ルビ伽羅=キャラ}の薫り 裸身に流れるたっぷりと重い黒髪
{ルビ豊=ユタ}かさの まことの意味を知り候え
{ルビ婆娑羅=バサラ} ....
ああああア
いいいいイ
ス
食べたい
食べた 胃 を
ああああア
椅子が 食べた 異
素が 食べた
意を アイス る
迷火 和を昇る 巣
流名 川を昇る スルメ
異化 輪を ....
広がりのある空を演出するのは雲
一つ一つの流れが急で
視界が追い付かぬ瞬間も
心ばかりはゆっくりと携えて進む
あと一歩で冬景色
その前に 踏み締めた足跡を
刻んでいきたいね
....
日常を薄めた森の中
ようこそ、新しい日常へ
ピクニックへ行きましょう
ここには迷いも悩みも無く
静けさの譜面に鳥が歌をのせる
そおいう所ですから
森の奥へ出かけまし ....
街にあかりが灯る頃
私は一人歩いてる
孤独にもがきながら
今を生きるには
こういう時間も必要
アナタに抱き締められた
余韻がまだ残ってる
それが辛くもあったし
嬉しくもあっ ....
イオンモールのなかにある書店で休日のいっときを過ごした
私が読みたい本はこれといってなかったけれど
店内に並べられていた本を手当たり次第とってはペラペラと捲って元に戻した
昼下がり。店内は日曜だ ....
やれ金魚にほんまにカルキ抜いて欲しいのかと訊ねる
951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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