肩を組んだときの
震えるような気持ちを
伝えられずにいたけれど
それで良かったと思う
あなたが
潰されそうになるのを
ただ見ていることは
出来なくて
がむしゃらに走った
あの季節 ....
詩というものが様々に形を変えながらも生き残っていることは、非常に喜ばしいと思っている。特に最近(といっても一昔前と言えるが)「現代詩」という形で新たに自由に詩を構成出来る分野が発達したことは、純粋に芸 ....
子供の頃から 前編と後編に分けられたテレビジョンドラマを見るのは嫌だった
中編なんてあったら許せない気持ちになった
人生を前半と後半に区切るという難問には 対決する必要なんでない
夜
....
大丈夫。。
俺もあたま痺れてるから
憎まれたり恨まれたり疎まれたり
俺もじぶんの正当化に躍起になって
ロックンロールバンドだと思う
売れないバンドだけどね
こんな感 ....
あなたが泣いている時も
お構いなしに季節は過ぎて
鳥は歌い空に舞い上がり
川の水は迷わず流れ
取り残された気分を味わう
時間の中心に咲けばいい
時間を包むのは季節だから
あなただけの ....
雨は砂時計
いつもそう思う
たまった時間が落ちる
懐かしい匂いがする
良寛の詩に涙するのは
そこに嘘が無いから
まわりくどく何でも一言
別の言葉に置き換えるような
幼稚な発想が無いから
良寛の詩に涙するのは
そこに飾り気が無いから
日常の汚 ....
ある朝、わたしは透明になった。
世界は膝を抱えて仰いだ青空であり
そこへとあらゆるものは落下していた。
それは重力という現象ではなく
存在という重心へと還っていく風景だった。
この風と岩 ....
数百年の時を経て
いにしえの武士(もののふ)が
築いた庭園に今日、遊ぶ
巡る先々で草花や
岩、湖、滝の由来を聞き
ときはゆったりと
豊かに流れる
つい先日まで
一人だったときは ....
車輪 歯ぎしり
笑い すぎる曇
橙色に触れる指
午後の星のはじまり
水の蜂 あがき
音の失いきらめき
泡の浪 痛み
報われない 複眼
夜に鳴る紙
さざ ....
ラーメン屋さんで
割りばしが
綺麗に割れなかったので
死にたくなった
あぁ、なるとの渦に
引き込まれる
飛び降り自殺をするには
飛び降りる勇気と
死ねるという自信が
ないとい ....
五円玉に麻紐を通したペンダント。
母に馬鹿にされ、小さな家出、幼き夕方。
どぶ川に浮かんで漂う人間のクズ
何処かで殺害されてから深夜に運ばれて川に投げ込まれた
と推察された
男には相応しい死に様だった 誰からも同情されないだろう
寧ろ犯人は称賛されるに違いなかった
....
その距離は
未だ測れないまま
見つめる星が
見つめ返した夜
瞳の中で
転がる光は
孤独な鉛筆
削り終えたよ
大切なことを
書こうとすると
先へ進まずに
折れる心が ....
la nature morte
夜
鎧を纏った瘦躯は血と灰である
空は 領土の{ルビ虛構=fiction}だった
尻尾がある敎師による
卽興のハ ....
不在にだって好奇心はありますよ
「植物たちの呼吸が羨ましい」
はじまりはその程度だったと思います
その程度のはじまりから
この身体にはひとりでに不在に返る約束が
しっかりとあるのです
....
大地に濡れ
人を買った経済よ
お前はただ無限に略取されればいい
海の押し寄せる血管に
人の声は明け渡され
法規の群れが押し寄せる窓辺に
季節はその最後の一塊を溶かす
ほろ、ほろと
耕さ ....
行き方を聞いても
なかなか辿り着けないくらい
街の入り組んだ場所にある
何十年も前からこの場所で
良い香りを漂わせている
初めて来た時
何度も道に迷ってしまい
通りすがりの人に聞 ....
みんな幸せなんて嘘
笑顔がいっぱいなんて嘘
僕らはどうしようもないから繋がっていて
どうしようもなくバラバラだ
だから福祉は
僕らをどこにも連れて行かない
みんな一人で歩いていって ....
心が汚れるって?
どんな風に
心が洗われるって?
どうやって
なんて愚かな質問
に
答えは存在しない
と
思うわけ
まだ夜が明けきらない朝
街はまだ目を覚ましていな ....
言葉なんかまるで足りないのに
出来事なんかなんにも役に立たないのに
何故こんなこころの苦しみや悲しみは
ぼくらのからだに変調を来すのだろう
言葉なんかまるで足りないのに ....
今日帰ってくるのは
化け物だ
僕が知っているだれでもないし
だれが知っている存在でもない
乾電池を無数に並べて
その真ん中で丸めたティッシュを燃やす
ティッシュには膿の混じった血が乾い ....
今日をもちまして、
体力の限界・・・(ここで涙)・・・
風俗遊びから、引退をいたします。
今まで本当に・・・
それで本当にジェネリックの
バイアグラも捨てましたよ。
はい・・・ ....
小川を渡り
小径をゆけば
けもの道も無い世界
気配だけを置いていく
ただ香りだけを
愛ってなんだか知ってる?
私は知っている
だって持っていないから
愛の中に住んでいたらきっと
知らずに死んで
誰も愛さなかったかもしれない
愛の花を摘んで香りを知りたい
傷つ ....
見えるものぜんぶ
ゆるやかに塗っていく
冬が来る前に
秋が想い出になるように
温かな暖色に
聞こえる言葉ぜんぶ
刺を抜いていく
丸い実に変えていく
秋に涙が残らないよう
暖色 ....
私の歌は、物語ではない
想像力も、独創力もない
私の歌は、写真
今ここにあるものを映しているだけ
今ここにある私を切り取っているだけ
私の明日は、物語になるか?
私のうたは、生 ....
「好きだよ」と
言われることの
意味も分からずに
気が付けば
あなたに牽かれていた
あなたの眼差しは
澄んでいて
私は見透かされていた
自分のとても弱い部分を
「もう庇うこと ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう
流れる水と水が寄り添うことは愛のよう
本流と支流に別れていくものは悲しみのよう
岩にぶつ ....
王さまとお妃さまのだいじな一人娘です。
クレモンティーヌはもう年ごろだけれど、
縁談があるたびに破談にしては笑ってて、
「この国の将来はあんたんたるものね!」
とか、からからとした声をあげてい ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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