みんなに負けないように
風に向かって自転車を漕いでいる
何かに負けないように
風が吹いてい ....
僕の前で、夜が眠っている
永遠にどこまでも続きそうな橋の真ん中に
巨体をぐっすりと横たえ ....
わたしの嘘はわたしがよく知っている
でもわたしの本当なんて
わたしにもわからない
もっと自 ....
ほんとうは
言葉にしたくないんです
大切なものなのです
それは確かにありました
わた ....
これは何度目の雨でしょう
濡れた紫陽花を摘みたくなりませんか
忘れたいことが多すぎて
なに ....
「すみません、これは、電車という手首、流れる腹で、通常も足、夜に目なのに頬を待ちました、ですか?」
....
石と薔薇、石に薔薇
逃れ去る永遠は
石に薔薇を刻み込み
無数の棘で肉を刺す
失われた ....
この光の午後、
日なたに細やかな模様を編んで
揺れる影はもう無数、
私は眩暈するよなこの現に
....
風がやって来て佇んで声がした
分身であり風である
空気と風のマーブル色彩に増す透明度
エネ ....
死ぬほど人を愛する事が
出来たとしたら
二人は燃え尽きて
....
暑さくん
そうあわてて走るなよ
まだ梅雨が
はじまってもいないのに
....
朝
歯を洗い 顔も洗い
だけど
洗面台の鏡は覗かない
自分の顔や頭髪
見たくない
....
情けない今日の終わり
部屋の中にいる奴らは
ただも一人楽しそうな顔なんてしてなかった
まずい酒 ....
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