「ここでは生きられませんよ」と
言うわけでもなく、
コンクリートの護岸をながめている
よそ ....
ひとつの点に凝集した
クソみたいな人間性
それが恰も
自分のすべてであるかのように振る舞い
....
僕がサラリーマンだった頃
自称自由人らしき若者に侮蔑されて
僕が学生だった頃
就職組から学 ....
早春の雨に溢るる命かな
白鷺のぬっと歩み出る用水路
補助輪を外して漕ぎ出す春うらら
....
あなたのいない日々が
透き通るまで
タメ口ひとつ
忘れた心に
果てなく感じる
距離の重さを ....
静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ
宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時 ....
熱々のラーメンを頬張った後で
満腹だねと笑いながら腹をさする
さすれば本日の胃袋に詰 ....
人がどうしようもなく疲れきった夕暮れ
地上では山々が揺れるように連なり
若い王女が匂いたつ浴場か ....
瓦礫を前にして
あなたの手を掴んだ
握ったのではなく
テレビの中に入って
誰かを救いに来 ....
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