うつる
ゆめみたいな空に
かわいたお皿
ながれおちる今日と今日と今日
耳たぶのかたさのパ ....
女神は約束をしないし
願いも叶えない
女神は怒る
約束を破ったと
鬼の形相の女神を
性懲り ....
優しさと厳しさを
眼鏡のレンズに入れて
見える世界は
教え合って渡り合って
釣り合うよう ....
午後3時
ファストフードでドラマティック
豚汁1つで
....
どうにも詩が書けないので散歩に行くことにした。
外は、晴れ晴れとしていて、言葉を忘れるくらいに ....
○「住職」
住職に会ったので
忙しいですか?
と尋ねたら
今日は三件あります
という返事が ....
わたしを壊してとお願いすると
あなたはもうとっくに壊れている、と耳を噛むのね
ひもじくてひざ ....
もとは華美だったとわかるうつくしい布切れを纏い、にぶく輝く金の鎖をつけた骸骨が、足を引きずりながら ....
修行中の我が身、
我が心、我が魂
ギリギリの魂の叫び声をあげろ
祈れ。
未熟な己から眼を逸ら ....
ゆるい風が吹き込む午さがりの窓辺に
詩がものうげにもたれかかって
遠い目をしている
(私のと ....
苦みが味覚でもっとも
秀でたものだと知ったとき
ひとは少し大人になれる
そして気がつく
....
都会のスピードに慣れようとして
おもりを外した身体で生きる
良く見えない星に掴まるよりも
....
スーパーボランティアのおじいちゃん行方不明に
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息の根が 萎れかけている
卒寿をすぎて 腐りかけている
色艶を なくして しまったし
弾力 ....
しつけを
丁寧に言うとおしつけ
おしつけられたら
丁寧に従って
かしつけにするか
丁寧 ....
更年期だからもう卒業させて、と嫁さんに言われた。摩擦で粘膜が痛くなって耐えられないの。
それがセッ ....
雑木林の奥の崖まで行く癖がある
そんな時に偶然見つけたのがこの教会だった
天井近くには鳥の巣まで ....
コの字の形をした控室に
ルームロッカーが並んでて
中身だけ抜き取られたように
ハン ....
時間の壁を一気にさかのぼる
その写真のなかには今では想像のつかない彼女がいた
写真の横に書かれた ....
腕には 花の痕
ぬるくなった前頭葉から 真昼が滴り
効き目のないエアコンの風が
指先を 揺らし ....
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