川縁に壊れてあった
あの洗濯機
蒸し暑さに立つ{ルビ寒疣=さぶいぼ}の肌を撫で
何者でもなく
....
小さな穴を掘ります
小さな夜を作るの
水溜りは何処かに消えた
小さな種子になり
隠れて生きる ....
暇だからって
色んなところに
出没しないで欲しい
邪魔だから
自称詩を書こうなどと思いつ ....
夕立の匂い。そろそろまたこの辺の雑草を刈らないといけないか。遠くでゴロゴロと空が鳴る。横道にそれるこ ....
地球は、カビたあんパンにそっくりだ。
中身がこし餡だから、
こんなにも私を哀しませることができる ....
いちゃいけない人が
ここにいるでしょ?
あたしのことだよ、もちのろん。
....
出会いと別れの時刻表を走る
駅はいつも出入り口で混んで
感傷に浸る間も無く電車が通り
手紙 ....
打ち上げ花火の中に
自転車を探して
君を後ろに乗せたい
咲いては消える
その間に僕等は
....
青い羊水に染められて
沢山の私が浮上する夜
湖上の舟でまどろむ
かなしみで縫われたカレンダ ....
若者の飲み会は
ビールから始まるが
年寄りの飲み会は
薬から始まる
薬を
何錠も飲んでから ....
野球帽のツバを折り曲げるように
ガムシロップの蓋を開けたから
ピュッと飛び出す液体で濡れた
....
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