ふうと吐く息は
溜息ではなく
それでも重く
涙まで溢れた
こんなことで
自らの疲れを知 ....
あなたの歌声が雪音になって
鼓膜に降り積もるのだ
それは海に降る
空の欠片 星の花弁
....
花が言葉を語る時
世界は感受性の湿度に安堵する
言葉が無い世界
音のリズムが奏でる雰囲気は
....
強制をするわけじゃないのよく聞いて寝るとき横に一緒にいてよね
中央を突破するのが誉れだ ....
才能や
理想や
思想や
理念なんかを
本棚にしまう今日
虚しさが部屋を ....
旅に出よう
今は汽車が走らない線路を
何処までも 何処までも
歩いて行こう
リュック一つ ....
今の将棋ブームに便乗した
少年マンガを考えた
━ あらすじ ━
主人公の名は星飛竜馬
....
「大臣閣下
手前どもの省では
どんなご注文にもお答えして
即座にうそのデータを
お作りできま ....
暗闇のなかでは眠れないから
明かりをつけるね ぼんやりでいいから
と彼女は言った
何度目か ....
胃袋を焼く
少しずつ焼いて往く
脳を殺す
微細な匙の加減
からっぽの冷蔵庫みたいに
ロック ....
魔が差したどころではない
走りきった
憂鬱
ポケットに
暴動
個室の空きを探す
....
曇った空を見上げてはなんと代わり映えがない毎日だと
タメ息吐いて愚痴吐いて
通勤のバスではま ....
詩を書きたい人のなかに、時おり、実はこの人は文章が書きたい人なのではないかと思う人がいる。もちろん、 ....
僕は眠ってる間、羊になって遊ぶ。
夢の中でも人で居続けるのは疲れるから。
世界は夜には闇になる。 ....
目を覚ました
しとしとと音がしている
しずかな朝の、
雨音の音階を調律するひとがいる
....
真っ青な
無自覚な空のもと
歩くしろい砂の道
くちびるに綻びる秘密をよんだ唄
....
すべてのものはうつろう
そのうつろいは後ろへとたなびく
そのたなびきはにじみつづけて
私はかな ....
スクランブルエッグみたいな頭を通過するのは
麗らかな日の小鳥の囀り
ケチャップをかけてお召し上が ....
流行りの芸人だらけのバラエティ
付け足された笑い声
チャンネルを変えたいのに
発した赤外線 ....
だてにトンネル迷走してない
くだり坂のトンネルだから
出口どころか地上からも遠ざかる
....
「夫婦であっても
意見が違っても
いいんじゃない」
といったら妻が
「えっ?」
といった
....
霊的なこと以外は、妄想であったりふたしかなものだと痛感しています。
私が彼女と別れたのもそれに気づ ....
朝が来て昼が来て夜が来て、次に来る朝は、昨日とは必ず少しだけ違う。今年の春が、去年と少し違うように。 ....
東京の真夜中、ど真ん中
パソコンをつけて世の中を覗いてみた
空から、宇宙から、
下を見れば ....
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