[164]
渚鳥
[2018 05/10 00:21]
★3
行間のしろいまぶたが
きんいろに開かれてゆくことがある、としたら
白百合を青い糸で綴じたのは余計な悪戯だったでしょう
木の陰に残された小人の足跡
そこにも宇宙にも
数え切れないほどの静寂
時間の空洞に置いてきぼり
久方ぶりの孤独の中で
500光年の青い距離
私の腕にも
ふるふると積もる木漏れ日
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