[25]水菜[2016 10/29 11:16]★1
僕の身体に埋め込んだのだ
僕は、途中から理解していた
鳩たちは、僕の下で口をあんぐりと開けて、上を見上げている鳩にご飯をあげる僕が名前も知らないおじいさんの為にこの夢のようなダンスを計画したのだろう
少し切なくなるような薄着で、可愛らしい毛糸の帽子を被ったおじいさんは、少しだけ涙ぐんでいたんだ
それから僕は、あの鳩たちを見かけてはいない
ねぇ、あれは、さようならの言葉の代わりだったの?
きっと、鳩たちは答えずに頭を下げるだけなのだろうけれど
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