作者からのコメント
ありがとうございます。

緑川ぴのさん。
なるほど。新左翼についてはぼくはよく知らないので、気のきいたコメントは残念ながらできません。
ただ当時は、社会党や共産党がデカい顔してたし、スターリニズムは既に批判されてた(だろう)し、現代よりも左の傾向に日本社会全体があったとは考えます。その中ではこの作品群は、やわらかで新しいナントカ主義の憧れがあったのかな、と考えます。
ほら、荒川の「旅先」は共産圏のなかでも辺境にあたる地区だし。

現代詩の潮流に関してですが、政治的な側面だけでは語れないんじゃないかな、と思います。文学者の発言力、影響力の低下が主な原因ではないかと。政治はその中の一部なんだろうね。たしかにネルーダとか考えても、政治性は文学の強力な武器ですけど。
荒川の作品が「個」の作品である、ということなら、賛成です。難解である所以も、そこらあたりにあるんだろうね。
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