作者からのコメント
雨の日が悪い天気だと
誰が言ったのか
夜が今日の終わりだと
誰もが言ったのだ

この世の人々は
まるで感熱紙か何かのように
常識の熱を皆に刻みはじめ
理解も境界ももってはいない

ただ自分がいるという
神話だけを妄信し
ひぐらしの林を
行く宛てもなく彷徨う暗夜
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