作者からのコメント
あなたは、わたしを深い海に投げ込まれた。
潮の流れがわたしを巻き込み
波また波がわたしを超えて行く。
わたしは思った
あなたの御前から追放されたのだと。
生きて再び聖なる神殿を見ることがあろうかと。
大水がわたしを襲って喉に達する。
深淵に呑み込まれ、水草が頭に絡みつく。
わたしは山々の基まで、地の底まで沈み
血はわたしの上に永久に扉を閉ざす。
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