作者からのコメント
>チャオさん

>無限に張り詰められた運命を、丁寧に摘み取るように
>ひとつの言葉を作り出していくことで当たり前のことが、当たり前の奥の深さを露出さあることになる。

まさにその通りだと思います。「当たり前」のものが、現実の攻勢の前にどんどんと見捨てられ、或いは見えなくなっていく。ハイデガーの「存在忘却」ではありませんが、存在論はそれに正当な場所を回復させようとする、一つの試みなのでしょう。戦争の狂騒の中で次々と軽んじられていく「当たり前のもの」を、レヴィナスはじっと見つめ続けようとしていたのかもしれません。
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