作者からのコメント
■この詩について
テーマは「現代の子どもと自立」
保護と安全を名目に今の子どもたちは過度に守られている面もある。
そういう中で、子どもたちは「困っても誰かが救ってくれる」、
そうされることが当然と思うことも不思議ではないのかもしれない。
今の社会の傾向をどうこうと考えるのことも大切だが、その社会に
どう生きてゆくのか、子どもであろうといずれは一人立ちしなくては
ならない。
無傷で育ったまま社会に出て行く方がむしろ危険であろうし、問題に
対してどう対処していくのかもわからず、社会から離れていく者も
いるであろう。

この詩は、少年が転んでから起き上がるまで時間をかけている。
転んでしまったら、泣いて誰かに救いを求める前に立とうとする。
単純なことをするまでにこんなにかかるのかという印象を与えながら、
少年の気持ちをその場に吹く風で描写をしてみた。

「転んだら立て」
様々な場面での子どもたちへのメッセージを込めてこの詩が生まれた。
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