ポイントなしのコメント
[キメラ]
オレはショパンをきくたび敗北感に苛まれたものだ。
きょう田舎山道の田園風景をみたとき、熱いものがこみあげて泣いたよ。ダーザインの光の王、あの作品はね、オレのなかでは既に大変に孤独な午後の超個的な心象モニュメントとなっている。つまり、リルケ、ゲーテ、賢治等と同等に刻まれ得た本物の芸術だ。映画監督であった祖父がよく庭園の蜘蛛の巣を全裸でとって回っていた。追憶を記憶の端でなぞるなら、いつでも喪失より深い滾りが止められず、現在を生きること、それだけが芸術である、となんとなくまどろんだりもするんだ。
300円かしてくれ。
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