ポイントなしのコメント
[室町 礼]
>前からいおうと思っていたのですが、ヒマが出来たので >ひとこと。 >"基本的"な語彙の英語翻訳能力が不足しています。 >たとえば "turned their cars in our drive" ですが、 drive は「運転する」という動詞ではなく、家と公 道をつなぐ私道(driveway)の略称です。 だから "as my dates turned their cars in our drive"    ぼくの車が、ひとの車を方向転換させた は、誤りで、    デート相手(彼氏候補)たちが、うちの庭道で    車を回した(バックさせた)とき が正解です。あるいは、 "I'd balance / I'd whisper" のwould ('d) は「〜したい」という願望ではなく過去 の習慣(よく〜したものだ)です。 従って、    味わいたいとよく思ってたんだ / ささやきたいと、    いつも思ってた。 は誤りで   (よくそうやって)バランスをとったものだ / (よく    そうやって)囁いたものだ。 が正解です。時制と願望を取り違えています。 他に大事な誤りがいくつかありますが、あとはご自分でどうぞ。 ---2026/02/01 09:03追記--- >この詩の田中さんによる誤訳によって英詩の解釈に大きな >影響が出ている部分は以下です。これはさすがにわたし一人の手 >には終えないのでGemini3の手も借りました。 1. 誰が「聾(つんぼ)」なのか 翻訳: 「叔母さんの聞こえない耳に、大きな声で言った」 原文の解釈: 「(石像であるマリアの)聞こえぬ耳に向かって、 (声に出さず)口を動かした」 これが重要なのは、語り手の絶望的な孤独を表しているからです。 叔母という「人間」に訴えているのではなく、**沈黙し続ける石 の塊(神の母)**に対し、「孤児が死んだ償いにあなたが置かれ たというなら、なぜ父はいないの? 奇跡を見せてよ」と、虚無 に向かって問いかけているシーンです。相手が石像だからこそ、 その「沈黙」が際立つのです。 2. 「償い(amends)」の背景 翻訳: 「どうしてか……神の母は庭のなかに置かれたってわけ だけど」 原文の解釈: 「(叔母が預かっていた子供を死なせてしまった という)取り返しのつかない罪の償いとして、像が置かれた」 「どうしてか(理由不明)」としてしまうと、この像が持つ禍 々しさが消えてしまいます。このマリア像は単なる飾りではなく、 「死」と「罪」の身代わりとして庭に立っています。その重苦 しい存在(トーテム)と、父を失った子供たちの空虚さが共鳴 しているのがこの詩の核です。 3. 「味わう(taste)」という行為の真実味 翻訳: 「味わいたいとよく思ってたんだ」 原文の解釈: 「(実際に)石膏の味を味わった(舐めた)」 これは「願望」ではなく、**「過去の事実」です。10歳の少女が、 寂しさや割り切れぬ思いから、庭の石像にしがみつき、その背中 のひび割れた石膏を実際に口に含んでいた……という描写です。 「〜したいと思っていた」というマイルドな表現にすると、この 詩が持つ「物への執着」や「生理的なまでの飢え」**という生々 しさが薄れてしまいます。 ---2026/02/01 09:48追記--- >この詩は、キリスト教的倫理への反抗を描きながらも、その裏側 >で「自分と同じ背丈の、動かない石の塊」(聖母像)だけが、「舐めたり」 >「話しかけたり」できる孤独な少女と同じ意識状態の唯一の伴侶 >であり否定すべき存在だったという、美しくも残酷な愛の詩 >ですが誤訳によってそのニュアンスが減衰しています。 ---2026/02/01 16:10追記---
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