ポイントのコメント
[石川和広]
ぼくは「存在から存在者へ」を読んで、ただ存在することのけだるさから、まさに、生死に回収されずに、つまり存在という言葉を使わずに、しんどい私の状態をどう西洋文法の「自我」とか「存在」と記述しないかを模索していると感じました。戦争は生死を問うてしまうから。彼は、そこから、私の状態を、「現実」とは別の仕方で、記述したいというけど、記述と現実の関係を考えるには、ウイトゲンシュタインも、必要かナと思う。
ただ、「別の仕方で」っておもしろい、話のずらせ方で、宗教のバイアスもあるけど、「ところでね」っていってる感じで、したたかやなあと。だてに九十こしてなかったなあ。
なんか、いいね。もやもや感が、もぐもぐという、くちごもるネーミングとにてて、でも、「決断」ばかりの世だから、きちょうな考さつだと思います。
ボードレールと似てる気もする。
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