ポイントのコメント
[もぐもぐ]
1〜15までまとめて読みましたが、とても読み応えがありました。 この話を読んでいて、現在心不可得、未来心不可得、過去心不可得、という仏教の言葉を思い出しました。 正義も突き詰めていくと、社会的な善悪を超越した「覚悟」の問題になっていくのでしょうね。(私は「覚悟」を、変更不可能な事実に対する真剣さ、と取りました。) 特に13との関係になるかもしれませんが、 例えば、つきつめた宗教が、『悔い改め』や『赦し』(の覚悟)を求めることで、覚悟の範囲内で正義を解決する一方で、 常識的な社会的正義は、法その他の社会的な実力による制裁や、人間関係的な非難を行うことで、社会関係の範囲内で正義を解決します。 非難しながら赦すことが出来るのか、制裁を受けながら悔い改めることができるのか。 社会的な正義と、個人的宗教的な「覚悟」の関係とは、常に難しい緊張関係に立っていると私は思っています。 続編にも期待しています。
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