ポイントのコメント
[とうどうせいら]
さ、さいのう……(^^;
わたし散文タイプの詩って苦手なんですけど、
飽きずに引き込まれて読めました。
すごいと思うのは、実際に目で見たような視覚面の描写
>晴れた海の形象は、すべてがひかりの輪郭だけで、さわやかに浸されている。
わたしはこれが反射する波頭や波紋の細かな光が海面いっぱいに溢れている光景を想像したんですが、
この海が、文章が進んでいくとだんだん幻想の描写
>海の波はゼラチン質の乳房のようで、深くするどい錐をさしこむと、全身を震わせて、受けとめる強い包容力を魅せつける。
にシフトしていくのが、びっくりしました。
こ○にゃく畑みたいなぷよんぷよんの海が想像できてしまう(笑)
どこでチェンジしたかわからない内に切り替わってるのがすごいし、
2種類の描写、
ふつうはどちらかの能力に偏りがちだと思うのですが、
どちらも同じ緊密な力で描かれていて、作品の中に、
あんまりムラがない。豊かな筆力だと思いました。
西陣織のようにびっしりと高密度で華やかな夢の海を織っている。
さらさらきらきらのリズムも軽やかで好き。
うーん、面白かったです!
戻る
編集