ポイントのコメント
[服部 剛]
この詩の岡部淳太郎流のリズムに
なんとなく「蒸し焼きの雨」を思い出しました。
「青」で一つの詩世界を描いていると感じました。
2連目は悲しい地上でも生き抜いていく強さを感じ、
3連目では浮遊感のある描写に「青という地球の色の安らぎ」を感じました。
言い切っている言葉が押し付けにならず説得力があるのも、淳太郎さんの詩だと感じます。
印象に残った言葉を挙げると
>ためいきをもらすほどに弱い者だけが、最後には正しい。
>どの星の空も、青か、あるいは闇。
>憂鬱と絶望のあいだでゆれうごく天命しか、
>われわれはもたない。
>人の生は、そして死でさえも、青い色に消えてゆく。
>強い者は挫かれ、弱い者だけが最後には残る。
このフレーズはちょっと難解・・・と思ったのは
>その糧も、青い魚や沈黙の争いの元にある。
以上、久々にここで真面目に?
淳太郎さんの詩を読み込ませていただきました。
読み応えのある詩作品でした。
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