ポイントのコメント
[朧月夜]
初見、サラリーマン川柳のような印象で。たぶん、そこから抜け出ているものではないのだろうけれど(つまり、意外さやオリジナリティーは感じないのですが)、足立様の新たなというよりは別の一面、あまり明かされない私生活の一面、詩人としてよりもずっと不器用かつ朴訥な生真面目なイメージが見えてくるようで……これは個人的な感慨ですね。わたし自身は本当に俳句にかんしてはほとんど知らないのだけれど、俳句読みの方はとくに子規を高く評価しているようで、その子規が現代流に俳句を詠んだらこんな感じになるのかな……という。いや、子規が現代に生きていれば映画監督をやっていたり、漫画家をやっていたり、あるいは放浪家をやっていたり、俳句は書いていないだろうとは思うんですが。ただ、そういう懐かしい情熱が底に流れているなということを感じます。……「いやあ、しらふだあ」と一言書くだけのほうが良い気もしたんですが。
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