ポイントのコメント
[朧月夜]
ちょっと斜め上の感想を。ホロウ・シカエルボクさんのいつもの詩は、「馬鹿は馬鹿、死ねや」(いや、そこまで言っていない。ホロウさんは紳士です)という表現をしつつ、それが詩的な言葉としてときにはサスペンス的な表現につつまれつつも、ぎりぎりの境界でエンターテイメントになっている、ということを思っていたのです。ですが、この詩。表向きの激しい言葉とは裏腹に優しい。……そこに、ホロウさんご自身が、自作の進歩を見ているのであれば、わたしは何も言わないのですし、実際何も言わないことも考えたのです。ここでは、詩に置き去られてしまった人は仕方ないよね、という寂しさを感じたのです。ホロウさんの意図ということで、そんなことはない、というのであればご容赦ください。ただ、ぶっとんだ言い方をすれば、わたしは夏の日に水ようかんではなく有名メーカーのカステラを買ってきてしまった、と、そんな寂しさも感じるものでした。いえ、この路線、突き詰めるのであればとことん突き詰めてほしいのですが。ただ、訪問に訪れた家先で、チョコパイが欲しかった、そこに長崎堂のカステラを買ってきて出されてしまった、そんな感覚を抱いたと。ダメ出しではないんですよ。要するに、もう少しの罵倒が欲しかったなあ……と。
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