ポイントのコメント
[朧月夜]
「私という絶対の孤独」という表現が、孤独の絶対さを表しているのではなく、私の絶対さを表しているように感じられる点が残念だと思うのです。もちろん、これは「孤独の絶対さ」を表しているのだという解釈もありでしょう。詩作という行為の流れのなかで、当然現れてくる表現である、という評もしかり。「この表現をどうにかして」と言うことは、ひだかたけしという詩人を否定することでしかありませんから、そうは言いません。ただ、ひだかさんの詩群のなかでは、二軍と評されるべき、それゆえに、詩人の本質を指示していると捉えられるべき、詩のような感じがします。多分、このような作品を量産してこその、詩人なのでしょうね。 >朧月夜さんの言わんとすることはそれそれらとは違うのですか? 文脈的にそう捉えられる、つまり浮いているという意味での感想になります。表現が唐突な印象を受けるのです。ひだかさんの詩に慣れている読者であれば、そうは感じないでしょう。ですが、初見の読者であればどうでしょうか。その点を、「詩作という行為の流れのなかで、当然現れてくる表現である」と書いた次第です。誤解があれば申し訳ないとは思うのですが、萩原朔太郎が書いた「我改めて泣かんとす」というような、過去を打ち消すような表現が現れても良いと思うのです。もちろんそうした詩表現における飛翔はいつ現れても良いものです。わたし自身はひだかさんの詩史のなかで、見逃すべきではない一篇という思いで感想を寄せさせていただきました。 ---2024/02/22 01:19追記---
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