ポイントのコメント
[アラガイs]
拝見いたしましたが、なんとまあしつこいくらいに雨にこだわっておられる。場所の設定はともかく終わりには必ず〜雨はもう降らないかも知れないし、降っているのかも知れない〜と散々に繰り返して置かれる。何故?電車に乗ってたまたま雨が降り出しそうなのであの日のきみを思い出す回想に何故?ということなんですが、帰る。ははあ、そういうことか、と誤解してみましょう。雨、雨とは大地に落ちて水にはり河を流れて海に辿り着く。そして温められ蒸発した水滴が雲になりまた雨を促し還流して水へと循環するわけですが、もとに戻る。。つまり帰るわけだ。語り手はホモセクシャルな憧れから別れたきみをずっと想い悩んでいる。正確には心配し悩んでいた。その想いは雨が降りそうになる度、走馬灯になり想いは回想されてよみがえるわけであります。語り手の僕にはあの日の〜帰ろう。この一言ですべてが断罪されるように辛かったのです。せめて一度くらい強く抱きしめてほしかった僕には、。 今ごろきみは何をしているのだろうか。もう僕のもとには帰らないのだろう。(きみはひょっとして死んでいるのかも知れない) そして、いまでもいつまでも、この/雨/とは過去と現在を断ち切ることのできない現象の記憶となって、語り手の中で彷徨い揺らぎながら降かかるわけでありす。  誤読完了 ---2023/09/02 00:41追記---
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