ポイントのコメント
[アラガイs]
朝に始まる音。その時代の空間によって聞こえてくる音にも違いがある訳ですが、よくよく考えてみれば、時計の針の動きでしか計れない時間なんて、まさに無意識の中で永遠に流されていく無音空間のようなもの。我々は意識化に於いて人工的な建物を構築するように様々な音も造り出している。
それは空間の中に時間を意識するからだろう。では我々が対自的に空間を意識することがなくなれば果たして時間なんて存在するのだろうか? 跡に残るものは誰も居ない建物の、その記憶の中をさ迷う消失した音だけだ。
キリコの描いた形而上絵画が浮んできます。
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