ポイントのコメント
[まーつん]
深い喪失感を克服していく過程で、ある種の目覚めを経験していく女性のモノローグ。 死は終わりではなく、その向こうにこそ私達の帰るべき本当の故郷がある、 という考え方を、とても美しく描き出していると思います。 戦争についての僕の拙作を評価して下さったHALさんが、 戦争が作り出すもう一つの悲劇…引き裂かれる恋人たち…を、 見事に炙りだしてくれたのが、なんとも嬉しい限りです。 作中の女性が辿りついた境地は、色彩に例えれば、 全ての苦しみ(全ての色彩)を経たのちに現れた輝く白、という感じがします。
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