南極通信/ツ
南極のオゾン・ホールが日本の面積の約80倍に....
そんな現実感のとぼけたニュース・テロップを軽く読み流しつつ
某建物の二階にあるコーヒーショップの窓辺からこの文章を書いています。
窓のすぐ下に見える、電飾看板の何もないつるつるした頭上を見下ろしながら。
通り雨。ちょっと立ち寄るつもりが予期せぬ雨宿り。
糸のようにか細い無数の水滴のひとつひとつが
看板の上面に静かに雨の模様を描き続けている。
、のをジッとみてる
もうすぐ点灯するだろうこの看板のスイッチが
もし、タイマーでないのなら
必ず毎日時間通りにここへ通って来て
手動でスイッチを押す人がいるだろう。
その人はどんな顔をしていて、どんな家族と、どんな生活してるだろう。
時間があるならちょっとお話でもしませんか?
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