恋の空・海の夢/プル式
お花の咲いた畑から
飛んできたのは白い蝶
夢の中まで飛んできて
私を好きかと訊ねてる
ほんとの事を言いますと
寄って来たのは帆立貝
私に懺悔を言ったって
海の泡には返れまい
足りない言葉に恋をして
夢を見たのは白い鯉
いくら言葉に乞いしても
錦を飾れるものじゃない
酒をさしてもさされても
夢を語るは宵の中
朝日が射すのを夢見ても
海の藻屑は沈み行く
ぽっかり浮かんだ上弦の
夜に刻んだ爪あとは
お空の国ののぞき窓
私の想いをなぜ笑う
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