フォーラムでは××という名前で書いてる○○です/馬野ミキ
 
俺が毎月主催させてもらってる自由参加型の朗読会にて
参加者がステージに立ち自己紹介をする。
「こんにちは、フォーラムでは××という名前で書いてる○○です」
など、という人は結構いる。

俺は「フォーラム」が
「現代詩フォーラム」を指していることが分る。
小さな朗読会であるから観客の何割かは同じように理解している。
だが何割かは、まるで分らないでポカンとしている。
うちの朗読会ではネットで詩を発表していない参加者も沢山いる。
「インターネットで詩を投稿するサイトがあり現代詩フォーラムというのですがそこで私は・・・」というのならまだ話は分る。
「フォーラム」でグーグル検索し「現代詩フォーラム」は何位ぐらいに出てくると思ってるんだろう。
何故「フォーラム」という単語だけで通じてしまう前提を勝手に持ってしまってるんだろう。
俺はこの現実を見てなさ加減に驚くし
この現実を見てなさ加減がその人の詩作品にも表れているのだが
その事実じたいを意識している人さえ少ないということに更に驚く。

   グループ"にちじょうの、あれこれ。"
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