操縦不能/狩心
ているので 私は泣く事が出来ない
炎 燃える
炎が燃えているので 私は燃える事が出来ない
役割は常に私の外側に存在しているので
私だけが置いてきぼりを食う事になる
私はそんな肉体である事に憤りを感じながら
操縦席のレバーに手を掛ける
そのロボットは
右手と左手の長さが違うので 物を運ぶのが困難である
右足と左足の長さが違うので 体勢を崩すのである
右足と左足が張り付き 一本の足になり 両手を広げながら
案山子のように飛んで見せる スプリングマシーンである
右顔面と左顔面が かなりずれているので
頭の断面からは 脳味噌が溢れ出し
顎の断面からは 唾液が流れ出すのであ
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