日常/はじめ
に座って僕の肩に頭を載せた
ゆっくりとした時間が流れる 僕が井戸の中に入っている間何してたの? と聞くと 君は花飾りを作っていたのと答えた 僕の後ろに置いてあった花飾りを取ると 僕の首にそれをかけた
僕は半分嬉しくて半分複雑な気持ちだった
「花は貰うと嬉しいけどすぐに枯れちゃうだろ? それがなんか嫌でさ」
「そういうものだと思えばいいのよ」と僕の肩から頭をどけて言った 確かにそうだ
君から学ぶことは多くて毎日が勉強になる 春のそよ風が吹いて君の匂いがした 落ち着く 君の汗も 君の血も 君の笑顔もみんな好きだ 甘い雰囲気に誘われて僕と君は横になってずっと見つめ合っていた
夕暮
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