隣人計画 5 戦慄/英水
んに萎えちまった
部屋いっぱいに充満していたソレは、風呂場から流れ出す風に
球速に冷やされていった
ソレは街を彷徨った
指先をむしりとり
ソレは貪り食った たいしてうまくも無かった
丸くなって眠った
それでも、一様に寒さだけは感じた
しばらくして警察が来た
ソレはしらばっくれた
爪が脳にささってズキズキする
うざかった
昼飯のラーメンの寒天質が、それに絡みついた
ウキウキした
めんどくさいからソレはコクッた
色んな色の赤を、吸ってみたかっただけなんだと
次 グループ"隣人計画"
編 削 Point(1)