小説『Is it no use crying over spilt milk?』(4)/
 

それを見に来る人たちのおかげでむしろ、ちゃんと演奏出来る日よりも賑やかになったものだ。(複雑な気持ちだった・・・。)

・ ・・ブブー!!・・・・

ぼーっと昔の事を思い出していると、急に響いた車の警告音に我にかえらされた。驚いて振り返るとトラックが物凄いスピードで僕の横を通り過ぎていく。
この駅前ではおなじみの光景だ。
今くらいの時間になると決まって通り抜けていく暴走トラック。この辺の住人たちはトラックの運送会社に、再三危険を訴えていたが去年から一向に改善される気配がない。
こういう事は誰かが怪我でもしない限り何も変わる事はない。
そうなってからでは遅いというのに・・・・。
   グループ"小説『Is it no use crying over spilt milk?』"
   Point(3)